水面を破壊せよ、上へ昇って

勢いよく水面を破壊する気概で、海面に湧く言葉たちであれ。

夏のシャワー

2015年02月10日 21時13分10秒 | 詩編
 揺れる風  流した涙  溢れる夢  黙っていたら分るものも、  分らないわ。  と、呟く  君に  恋してる  楽ばかりの  青春じゃないと  悔し涙を流した日々もあった  空回りばかりの  失態を演じた日々の  繰り返しばかりだったような気もした  ああ!  そんな夏の暑さのなかで  君の声というシャワーを  この身体全体に受けて  僕は今日、生まれ変わる . . . 本文を読む

不安な夜

2015年02月10日 21時12分41秒 | 詩編
 暗闇が  背中に触れても  治らない  痛みを抱えている  一緒に  泣いてくれる?  線香花火が  落ちるまでの間に  世界が  僕の両手  さらには両足を  縛って  この言葉を  紡がせようとするように    こんな戯事  誰のもとへ  届くかなんて  知ったことではない、と  愚痴ることしかできない  夜の一刻 . . . 本文を読む

予言

2015年02月10日 21時12分12秒 | 詩編
 赤い点々が  瞳の表面の風上へ  ゆったりと  漂白していく  取り沙汰されるほどの  愛嬌もない野郎だけど  叫びたくなって  荒野へ身を投げ出して  喉を震わせ     そうして  僕は言葉を  その荒れた野に吐いて  未来の寝床へ  還したんだ . . . 本文を読む