揺れる風
流した涙
溢れる夢
黙っていたら分るものも、
分らないわ。
と、呟く
君に
恋してる
楽ばかりの
青春じゃないと
悔し涙を流した日々もあった
空回りばかりの
失態を演じた日々の
繰り返しばかりだったような気もした
ああ!
そんな夏の暑さのなかで
君の声というシャワーを
この身体全体に受けて
僕は今日、生まれ変わる . . . 本文を読む
暗闇が
背中に触れても
治らない
痛みを抱えている
一緒に
泣いてくれる?
線香花火が
落ちるまでの間に
世界が
僕の両手
さらには両足を
縛って
この言葉を
紡がせようとするように
こんな戯事
誰のもとへ
届くかなんて
知ったことではない、と
愚痴ることしかできない
夜の一刻 . . . 本文を読む
赤い点々が
瞳の表面の風上へ
ゆったりと
漂白していく
取り沙汰されるほどの
愛嬌もない野郎だけど
叫びたくなって
荒野へ身を投げ出して
喉を震わせ
そうして
僕は言葉を
その荒れた野に吐いて
未来の寝床へ
還したんだ . . . 本文を読む