すべては無明のうちから湧き出る
われわれを生かすための凄まじいエナジー
僕らは活火山に眠るかのような
今にも噴き出すんじゃなかろうかといった
「情熱」を隠し持って
太陽と共に生命を燃やす道筋を選択する
太陽には黒点があって
僕らの心にだって何箇所かにそういう部分があって
だからこそ熱さを敏感に感じることができるのだ
たとえば
無明だと思われる夜のさなかでも
星たちは光 . . . 本文を読む
揺れる真理の影に
生まれ落ちる
脆弱な生命
突如として吹く風に揺られて
崩壊の危機に瀕しようとする
僕の理性も
20世紀の終了とともに
砂漠の果てへと消え去った様子である
ここまで進んで来たのなら
せめて大いなる陽の塊の祝福を……!
われわれの胸中に何よりも熱く宿らせよう
滾るほどに赤々と照り返す
迸る高熱の気合いに心を任せよう
. . . 本文を読む
溢れ出す白が
山々の襞の隙間を縫って
われら人里の大地を潤す
ひとひとりへ
手渡される
天の恵みを
畏まっていただく
泣きじゃくる
赤ちゃんが
ママの水源を
見つけては
無邪気に笑う . . . 本文を読む