光る山のてっぺんに
豪気な野郎の住むという
地球を持ち上げるほどの
怪力を持ち
山など息一つで
吹き飛ばすという
そら
見たか
あいつは
空が見えないらしい
自分がすでに
空を超えて存在しているから
空を
認識できないのだ
悲しい哉
われら普通の人らの大きさも
おそらく神の配慮に因るべし . . . 本文を読む
僕が
逢引きした夜は
凍えるような夜でした
高速で繋がる
夜のワンダーランドを
僕と君は
走り回った
切ない
情動を持て余しては
僕は
キーを叩いて
本能を
露にした
黒い闇の中で
煌々と光る
その画面は
僕を
楽園の下へ
誘き寄せた
僕はこの夜に
何を初めて知って
何を思い始めるのか?
とうとう
僕は敢えて
越えてはならぬ
境界を . . . 本文を読む
アスファルトに刻んだ淡い願い
忘れ物を捜しに学校に戻ったけど
行き着いた場所は
学校じゃなかった
「自由」というなの大きな遊び場がそこにはあった
何かを背負うということを
僕はいつか覚えるのだろうか
どこまでも無責任で
どこまでも放埓なこの僕が
遊んでいるうちに
日が暮れて
「もう帰る時間だよ! 」って言われた
ああ
そうしたら
また来る朝日を待って
僕はひとし . . . 本文を読む
やっと、自分の頭で考えることが出来る状態になった気がする。いや、まだ気がするだけかもしれない。どんな考えも、いつかの先人たちの知恵などによって生まれたもの。しかし、自分は「自分」の考え方をみにつけなければならない。要は「自由」になるということだ。いろんな偏った見方、思い込みから自由になることだ。それが、人間の目標だ。さあ、今がスタートラインだ! . . . 本文を読む
落とした
記憶よ
まるでそれは
溶け落ちる
雪
掠れていく声よ
それはまるで
息絶えようとする
ライオンの
最後の
それ
答になどならぬ
大した意味もない
返答を
僕は
タバコの煙を
吐き出す様に
する
何かが途切れてしまったのかもしれないが…
にもかかわらず
世界は
電波を飛ばし
僕を
異世界へ
誘おうとする
時の応酬よ
裁かれる . . . 本文を読む
とにかく
幻想なんです
僕の庭の野菜たちは
手に入るはずのない
怪しい種を
一面に蒔いたのですから
僕は太陽を背にして
不敵な笑みを貌に浮かべた
総合的に見れば
怪しい
朝のはじまりだった
奇怪な亡者のマーチが
街中に溢れかえっていた
それで少し寂しかった
希望なんて在りはしない と
潔く諦めて
秋も暮れゆく . . . 本文を読む
いつかは、終わってしまうこととして、今の人生を受け止められているか?ほんとうに、今を楽しもうとしなければ、「いつか」にばかり期待するのもばかばかしい。僕には、生きる力を与えられている。それを何のために使うのか、それだけに集中したい。 . . . 本文を読む
ひどく抽象的な西欧の
光景を
僕はいつも
瞼の裏に
思い描いている
堕落寸前の
僕の自意識は
無常にも
繰り返す
闇の噴出に
身悶えする
最初から
鳴っていたかのように
僕の心の中で
オルゴールはチリリンと鳴る
適当に
撒き散らした
嘘も
そのうちに
それぞれの芽を出して
太陽のもとで
花を咲かそうとする
それだけのことさ
人生は白 . . . 本文を読む
幸福とは何だろう?
ふと思い浮かんだ
その問いを
僕は
アイスコーヒーの中へ
ぬるいガムシロップとして
注ぎ込んで
ごくりと
飲み干す
いつからか
西の方から
風が
吹いてきて
咽元の熱を
攫っていくが
軽く焼けたトーストの方に
僕は気を取られる
牛乳をコトコト温めるごとに
湧き上がってくる想像と
ヨーロッパ大陸の芳香が
溶け合って
頭の中で
渦 . . . 本文を読む
たりるらりらん
朝ですよー
ぱるらるぺりらん
大丈夫じゃい!
外は
がやがや
中は
どやどや
緊張も
ほどけて
天の川を
ひとっ飛び
なんともないと
つぶやいて
広い世界を
あくびで
浮かす . . . 本文を読む
溢れ出す
モラルのマグマ
それは時に邪悪で
毒以上に人を毒しさえする
砂漠の真ん中で
途方にくれる
僕はいわば
一匹のラクダ
四面楚歌に
泣いた武将も
今や
ゲンナマ欲しさに
東奔西走
朝早くに
目覚めたとて
酒を啜って
また寝ちまうよな
そんな阿呆でも
悪くはないだろ . . . 本文を読む
暗闇で
蠢いている
僕と君の意志
探し合っては
見つけ損ねて
美しい幻影の
浮かび上がる宵闇
二人の間に
存在する「隙間」は
夜が深まるたびに
一層その領域を広げて
不穏な日常へと
もぐり込んでいく . . . 本文を読む
そこに「無」が有る
透明な不確かな輪郭を持つ
「無」が横たわっている
そこに何かが有るというのは
実は確かなのだが
判別する者の目には
全く映る物が無く
そいつは
「そこには嘘だけが広がっている! 」
と
言わんばかり・・・・・・
そこに「無」が落ちている
と
何度言ったら分かるのだろう?
その男とやらは・・・・・・
日々とは
常に流れ去るもので
その . . . 本文を読む
今
頬を撫でて
風が吹く
何かを
手にした時のように
それは
軽く
温かく
まるで
僕らが
忘れていた
記憶の群れを
また呼び覚ますように
振り返れば
道は遠く
あの生まれ落ちた日を
繰り返し思い返しては
僕らは
涼しくて懐かしい
風を
上半身に受けて
未だ来ぬ時代へと向かって
勇んで歴史的な一歩を
踏み出すのだろう . . . 本文を読む