水面を破壊せよ、上へ昇って

勢いよく水面を破壊する気概で、海面に湧く言葉たちであれ。

大男の欠点

2015年04月25日 22時35分11秒 | 詩編
 光る山のてっぺんに  豪気な野郎の住むという    地球を持ち上げるほどの  怪力を持ち  山など息一つで  吹き飛ばすという  そら  見たか  あいつは  空が見えないらしい  自分がすでに  空を超えて存在しているから  空を  認識できないのだ  悲しい哉    われら普通の人らの大きさも  おそらく神の配慮に因るべし . . . 本文を読む

夜の通信

2015年04月25日 22時34分41秒 | 詩編
 僕が  逢引きした夜は  凍えるような夜でした  高速で繋がる  夜のワンダーランドを  僕と君は  走り回った  切ない  情動を持て余しては  僕は  キーを叩いて  本能を  露にした  黒い闇の中で  煌々と光る  その画面は  僕を  楽園の下へ  誘き寄せた  僕はこの夜に  何を初めて知って  何を思い始めるのか?    とうとう  僕は敢えて   越えてはならぬ  境界を . . . 本文を読む

面影ラッキーデイズ

2015年04月25日 22時32分12秒 | 詩編
 アスファルトに刻んだ淡い願い  忘れ物を捜しに学校に戻ったけど  行き着いた場所は  学校じゃなかった  「自由」というなの大きな遊び場がそこにはあった  何かを背負うということを   僕はいつか覚えるのだろうか  どこまでも無責任で   どこまでも放埓なこの僕が  遊んでいるうちに  日が暮れて  「もう帰る時間だよ! 」って言われた  ああ  そうしたら  また来る朝日を待って  僕はひとし . . . 本文を読む

偏った思い込み

2015年04月25日 22時10分54秒 | 詩編
 やっと、自分の頭で考えることが出来る状態になった気がする。いや、まだ気がするだけかもしれない。どんな考えも、いつかの先人たちの知恵などによって生まれたもの。しかし、自分は「自分」の考え方をみにつけなければならない。要は「自由」になるということだ。いろんな偏った見方、思い込みから自由になることだ。それが、人間の目標だ。さあ、今がスタートラインだ! . . . 本文を読む

無残な最期

2015年04月25日 22時09分43秒 | 詩編
 落とした  記憶よ  まるでそれは  溶け落ちる  雪  掠れていく声よ  それはまるで  息絶えようとする   ライオンの  最後の  それ  答になどならぬ  大した意味もない  返答を  僕は  タバコの煙を  吐き出す様に  する  何かが途切れてしまったのかもしれないが…  にもかかわらず  世界は  電波を飛ばし  僕を  異世界へ  誘おうとする  時の応酬よ  裁かれる . . . 本文を読む

晴れた日の幻想

2015年04月25日 22時09分09秒 | 詩編
 とにかく  幻想なんです  僕の庭の野菜たちは  手に入るはずのない   怪しい種を  一面に蒔いたのですから  僕は太陽を背にして  不敵な笑みを貌に浮かべた  総合的に見れば  怪しい  朝のはじまりだった  奇怪な亡者のマーチが  街中に溢れかえっていた  それで少し寂しかった  希望なんて在りはしない と  潔く諦めて  秋も暮れゆく . . . 本文を読む

いつかは死んでしまうとして

2015年04月25日 22時07分38秒 | 詩編
 いつかは、終わってしまうこととして、今の人生を受け止められているか?ほんとうに、今を楽しもうとしなければ、「いつか」にばかり期待するのもばかばかしい。僕には、生きる力を与えられている。それを何のために使うのか、それだけに集中したい。 . . . 本文を読む

心のオルゴールの音色

2015年04月25日 22時07分02秒 | 詩編
 ひどく抽象的な西欧の  光景を  僕はいつも  瞼の裏に  思い描いている  堕落寸前の  僕の自意識は  無常にも  繰り返す  闇の噴出に  身悶えする  最初から  鳴っていたかのように  僕の心の中で  オルゴールはチリリンと鳴る    適当に   撒き散らした  嘘も  そのうちに  それぞれの芽を出して  太陽のもとで  花を咲かそうとする    それだけのことさ    人生は白 . . . 本文を読む

日曜の木漏れ日

2015年04月25日 22時06分27秒 | 詩編
 幸福とは何だろう?  ふと思い浮かんだ  その問いを  僕は  アイスコーヒーの中へ  ぬるいガムシロップとして  注ぎ込んで  ごくりと  飲み干す  いつからか  西の方から  風が  吹いてきて  咽元の熱を  攫っていくが   軽く焼けたトーストの方に  僕は気を取られる  牛乳をコトコト温めるごとに  湧き上がってくる想像と  ヨーロッパ大陸の芳香が  溶け合って  頭の中で  渦 . . . 本文を読む

繰り返す悪癖

2015年04月25日 22時05分43秒 | 詩編
 寂れた  街  を  横柄に  風が  吹き渡る  何かを  忘れ去りたくて  その風の中に  僕は  おそるおそる  立つ  最期の叫びは  アスファルトに  衝突し  無数の  愛の破片を  生産した . . . 本文を読む

七月バカ

2015年04月25日 22時05分11秒 | 詩編
 たりるらりらん  朝ですよー  ぱるらるぺりらん  大丈夫じゃい!  外は  がやがや  中は  どやどや  緊張も  ほどけて  天の川を  ひとっ飛び  なんともないと  つぶやいて  広い世界を  あくびで  浮かす . . . 本文を読む

酒とモラル

2015年04月25日 22時04分40秒 | 詩編
 溢れ出す  モラルのマグマ  それは時に邪悪で  毒以上に人を毒しさえする     砂漠の真ん中で  途方にくれる  僕はいわば  一匹のラクダ  四面楚歌に  泣いた武将も  今や  ゲンナマ欲しさに  東奔西走    朝早くに  目覚めたとて  酒を啜って  また寝ちまうよな  そんな阿呆でも  悪くはないだろ . . . 本文を読む

暗中模索

2015年04月25日 21時59分32秒 | 詩編
 暗闇で  蠢いている  僕と君の意志  探し合っては  見つけ損ねて  美しい幻影の  浮かび上がる宵闇  二人の間に  存在する「隙間」は  夜が深まるたびに  一層その領域を広げて  不穏な日常へと  もぐり込んでいく . . . 本文を読む

無の定義

2015年04月25日 04時00分49秒 | 詩編
 そこに「無」が有る  透明な不確かな輪郭を持つ  「無」が横たわっている  そこに何かが有るというのは  実は確かなのだが  判別する者の目には  全く映る物が無く  そいつは  「そこには嘘だけが広がっている! 」  と  言わんばかり・・・・・・  そこに「無」が落ちている  と  何度言ったら分かるのだろう?   その男とやらは・・・・・・    日々とは  常に流れ去るもので  その . . . 本文を読む

今一陣の風が通り過ぎて

2015年04月25日 03時58分20秒 | 詩編
 今  頬を撫でて  風が吹く  何かを  手にした時のように  それは  軽く  温かく  まるで  僕らが  忘れていた  記憶の群れを  また呼び覚ますように    振り返れば  道は遠く  あの生まれ落ちた日を  繰り返し思い返しては  僕らは  涼しくて懐かしい  風を  上半身に受けて  未だ来ぬ時代へと向かって  勇んで歴史的な一歩を  踏み出すのだろう . . . 本文を読む