答えのない
砂利道を歩いて
さっきまでホトトギスが鳴いていた
黄昏時のなかを
雲が横切っていく!
明日こそ意味が宿るだろうか?
孤独とありふれた苦悩の末に
君は青い空を缶蹴る!
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夏の夜の淡さが
瞳に焼きついて
離れない
君の
感情のごとく
最初に話した言葉を覚えてる?
「ああ!」とか「さぁ。」とか
喘いだような小さな声だったね!
人間なんて所詮そんなもんさ
冬の心もとない青さが
精神に狂気をもたらせば
はじまる物語
朽ち果てる感動
そばにいつまでも居て欲しかった
せめて
あの桜が散るまでは . . . 本文を読む
サソリが一匹出てきたよ
つづいて蛙が庭を跳びまわった
白米の滑り落ちるかすかな囁きに
毒の滴る音を感じ取って
僕は提灯をぶら下げる手を休めた
不穏な夜のはじまりは常にそこからだった
明日に毒を注入する俺は
ひどく蒙昧な憐みに満ちた凡人だ
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