己の足が信じられなくて歩けない
夢の深さがまるでぬかるみのようで進めない
景色の向こうで白む街の風景が風景画みたいで動かない
がんぜない声を聞いた
確かにそれは妖精だった
ありふれた日常を舞う妖精だった
時を滑るように飛んでくるその艶やかな影は
僕の頭上を飛び回って
明日の穏やかな空を暗示した
ささやかなる天恵だった
典型なる天啓でもあった
僕は安心した
そして東の空に
君は昇った
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理解を超えた地平で
笑顔をこぼす君の無邪気が美しい
世界の枠を踏み越えた次元で
鳴らされる音楽が麗しい
夜会の常軌を逸した密度で
行われる営為が芳しい
たびたび訪れる歓喜を
君と分かち合いたい、ただそれだけ。 . . . 本文を読む