僕は火を点けたい
彼方へ去ろうとする我が精神に
先刻天国に上った高邁なる精神さえ
日常という戦の終幕を見届けることなく
この地上から旅立ったのだ
「自由」を追求した果てに
訪れたのは空しさだった。
(或いはそれ以上の空疎な願望の死滅そのものであった!
異形の者に対する心情の理解なんて後回しでいい…
それ以上にそれへの無理解が残っている . . . 本文を読む
欲望を亡きものにしようとする計画は、常に失敗に終わる。
第一に欲望とはわれわれの行動の原因であり、よき指針を示しうるものであるからだ。
そういう意味で欲望を是認したとき自由でありうるのだし、それを否定したのではすべてが行き詰まってしまう。 では、なぜ欲望のまま生きてはいけなく、その時理性が必要とされるのだろうか?
理性は欲望を消すのではなく、檻にそれを一旦閉じ込めるだけのものと見てよい。熊 . . . 本文を読む
昨日の予定が、螺旋状の階段を
静かに降りてゆくのです。
あなたはそれを耳にすることができますか?
時に撥ね飛ばされた欲望が
双六の上がりまで待てずに
ムズムズしています。
高くそびえる高島屋タイムズスクエアも
同様に忍耐し難い様子でございますねえ
さあ、有りふれた妄想に引導を渡すために
朝に吠えよ! 眠れなかった青年の痴情の代わりに。
何も見つけられないとしても
. . . 本文を読む
国道沿いの桜が夢のように散ってゆく
淡い未来の陽光が海へ当たって
散り散りに飛んでゆく(或いは潜る)
僕らは、知らない
君の未来も 僕の未来も
ただあるのは、昔の夢だけ
未来に投げ捨てられるはずだった悲しい種子
光は道標となる、幼いその意志にとっての
車を飛ばし、窓を開ければ、その夢がまた目に挨拶してくる「お変わりないですか?」と、
白々しいとは分かって . . . 本文を読む