水面を破壊せよ、上へ昇って

勢いよく水面を破壊する気概で、海面に湧く言葉たちであれ。

言葉の落ちゆく傍らで

2017年02月04日 20時11分16秒 | 詩編
僕は火を点けたい 彼方へ去ろうとする我が精神に 先刻天国に上った高邁なる精神さえ 日常という戦の終幕を見届けることなく この地上から旅立ったのだ 「自由」を追求した果てに 訪れたのは空しさだった。 (或いはそれ以上の空疎な願望の死滅そのものであった! 異形の者に対する心情の理解なんて後回しでいい… それ以上にそれへの無理解が残っている . . . 本文を読む

欲望について

2017年02月04日 09時04分16秒 | エッセイ
欲望を亡きものにしようとする計画は、常に失敗に終わる。 第一に欲望とはわれわれの行動の原因であり、よき指針を示しうるものであるからだ。 そういう意味で欲望を是認したとき自由でありうるのだし、それを否定したのではすべてが行き詰まってしまう。 では、なぜ欲望のまま生きてはいけなく、その時理性が必要とされるのだろうか? 理性は欲望を消すのではなく、檻にそれを一旦閉じ込めるだけのものと見てよい。熊 . . . 本文を読む

昨日の痴情の後先

2017年02月04日 06時05分54秒 | 詩編
昨日の予定が、螺旋状の階段を 静かに降りてゆくのです。 あなたはそれを耳にすることができますか? 時に撥ね飛ばされた欲望が 双六の上がりまで待てずに ムズムズしています。 高くそびえる高島屋タイムズスクエアも 同様に忍耐し難い様子でございますねえ さあ、有りふれた妄想に引導を渡すために 朝に吠えよ! 眠れなかった青年の痴情の代わりに。 何も見つけられないとしても . . . 本文を読む

あれは夢なんだろう、いじけたままで放り投げた未来などというのは

2017年02月04日 05時13分10秒 | 詩編
国道沿いの桜が夢のように散ってゆく 淡い未来の陽光が海へ当たって 散り散りに飛んでゆく(或いは潜る) 僕らは、知らない 君の未来も 僕の未来も ただあるのは、昔の夢だけ 未来に投げ捨てられるはずだった悲しい種子 光は道標となる、幼いその意志にとっての 車を飛ばし、窓を開ければ、その夢がまた目に挨拶してくる「お変わりないですか?」と、 白々しいとは分かって . . . 本文を読む