優雅な休息を挟んだ夕刻
ラッキーな僕の理解は
砂糖のように
高温によって溶けた
世界の果てで
音を鳴らすのは
稀代のアルケミスト
ロクでもない思想を
頭脳に植え付けられて
藻掻く全ての人間を
救い出そうとしている
それはまたそれで
愚かしいことだと
頭の片隅では分かっていることだのに
怖さからそれを
かき消すように
僕は今
僕のなかでのたうち回る言葉に
手をこまねいている
だから
明日を . . . 本文を読む
何かを得ていくということは
きっと
何かを失ってゆくことなんだ
その喪失は
あたかも夜空に光る星のように
残像を私たちの目に焼き付けては
儚く燃え尽きてゆく
われわれの存在とは
神にとっても
そのような頼りない記憶の紙片のひとつではないのか
新しい歌を覚えて暮れた日の夕焼けの最中で
シャイな少年がくしゃみしているのを認めた
彼こそは他でもなく
私にとってのこころづよい味方なのだ . . . 本文を読む
意味の明滅する意識の砂漠をさまよい歩けば
視界の向こうオアシスがちらつく
ああ、あれは世界の残響だ!
そう、叫ぶ輩がいる。
生産するのに時間のかかる言葉を
精肉店の店先に引っかけるだけの
所行は決まって明け方までかかる
流浪の民の寂寞を
奏でる音こそ悲しけれ
乱舞の後先を
夢想する武士らしい意識の流れの果てに
岸まで運ばれる記憶という椰子の実は、現実の流麗なエキスを含んで誰かにかじられる . . . 本文を読む
烈火のごとき意志を隠し
劣化した未来を追いかける
理解なんてされなくたって
選びたいルートがある!
無才のごとき覚悟を持って
青二才さながら時をかける
絵も描ける…とか呟いて
賽の河原でうつつを抜かして
己の変わらぬ才能嘆いても
backbeatが、それじゃあな!って冗談めかして窘める
夢が努々揺らいでも
変わらぬ才能武器にして
いざ進めよ、時を超えて
並の域を超えて、聞こえてるんだろ? . . . 本文を読む