水面を破壊せよ、上へ昇って

勢いよく水面を破壊する気概で、海面に湧く言葉たちであれ。

走行して到達

2015年11月17日 09時20分12秒 | 詩編
 走り出した  広場を抜けて  僕は太陽のお城まで  一目散に跳ねていく  眼下に  ソラが広がるが  僕は  知らずに  駆け抜けるのです  遠く  視界の霞む距離に  君はあくびをして  コーヒーを飲んだりなんか  しているのです  僕は   君を目指しているので  他のことなんか  どうでもいいのです    中途で  蛇がとぐろを巻いていようとも  たとえ  火が  燃え盛っていようと . . . 本文を読む

お互いバカだね

2015年11月17日 09時19分38秒 | 詩編
 非対称の美学  心揺さぶられては  右に揺られ  左に揺られ  邪悪なアジテイターが  僕らを靡かすとすれば  僕らはまた  胡散臭い正義にだって靡かされる  知っていたんだ  僕は午後の倦怠を  目の前にいる君の  硬直した原罪を . . . 本文を読む

爽やかな午後

2015年11月12日 20時30分28秒 | 詩編
 風に乗るまでの  ふわっとした一瞬が清々しい  君の瞳のなかで  戯れている妖精が初々しい  弟分の腕に抱かれて  転寝する仔猫が愛くるしい  姉御の気分で  移り変わる雨模様が煩わしい  厚かましく  空を翔ける僕の妄想も  君の手刀で  スパッと切られる  青い午後 . . . 本文を読む

震災譚

2015年11月12日 20時29分45秒 | 詩編
 かつて経験したことの無い震動  どこからともなく水流の気配がする  各地で起こる停電と断水  突然の出来事に  逃げ惑う人々  そして試される判断  そんな中舞い落ちる灰雪    前兆は思い出せば有ったものの  不意の恐怖の襲来  迫り来る水が大地を飲み込み  いつの間にか炎が燃え盛り  助けを求める声!    この惨禍のせいで  人々はみな茫然自失状態になってしまった    翌日になって  見 . . . 本文を読む