水面を破壊せよ、上へ昇って

勢いよく水面を破壊する気概で、海面に湧く言葉たちであれ。

不安な夜

2015年11月29日 22時38分28秒 | 詩編
 暗闇が  背中に触れても  治らない  痛みを抱えている  一緒に  泣いてくれる?  線香花火が  落ちるまでの間に  世界が  僕の両手  さらには両足を  縛って  この言葉を  紡がせようとするように    こんな戯言が  誰のもとへと  届くかなんて  知ったこっちゃない、と  愚痴ることしかできない  夜の一刻 . . . 本文を読む

真っ暗な無知の住み処

2015年11月29日 22時34分57秒 | 詩編
 一歩、いっぽ、探しつづけて歩いては、意味の蒙昧な空想の部屋で独り遊ぶ。空気を胸一杯に吸い込んで、弛んだ日常の醜悪な下腹部にくどくどと愚痴をぶつける、僕は兵隊。日々のくたびれた妄想、その他ありふれた煩悩に嫌気が差して、空中で分解をしていく僕の昼間の想像に、奪いたての真っ白な羽を取り付けては、さんざめく明日の約束に腹を立て、隊列を成して行くものたちへの乾いたエールを、僕は既に夜に置き忘れて嘆いては、 . . . 本文を読む

空気

2015年11月29日 22時32分34秒 | 詩編
 細密な記憶を辿った  今宵の僕は  ただ溶けるほどの  甘い蜜を  貪る  怠惰な羊  風を受けて  戦慄く僕らは  きっと  春にも咲かないサクラみたいに  不条理を叫ぶ獣  楽な人生など  なかったと  でも  これはこれで  満足のいくものだったと  いつか  言えるもんだろうか?  夜が明けるとき  僕は何気なく欠伸をし  手を伸ばし  僕を包み込む大気に  天地創造の端緒を観る . . . 本文を読む