青が明滅した
砂丘の嗚咽の聞こえる岬で…
揺れる意識の狭間で
嘘のない物語が芽生えた
時折放たれる君の眼からのビームが
語られない音楽室の秘密を貫いた . . . 本文を読む
予め決められた世界観のなかで、意外性を担保する。
何でもない主題について、恰もそれが重要であるかのように延々と冗長に語り続ける。
作品の書き手が、主人公を取り巻く枠となる環境は疑わず、それでも必要に応じてそれを軽妙に取り払う術を修得すると、文章の骨格は逆説的に丈夫になり、且つ文体は流麗なものになり、内容もなお意味深さに満ちることに相成って、読み手に取って一段と読む悦楽を感じられる物語を生み出せ . . . 本文を読む
色づく理想の果てる地まで
愛を貫いて走り抜こう
自らの求める姿を
延々と追いかけるスターみたいに
見えなくなる地平を越えて
人生を遊泳するみたいに
この直線のような曲線を
描いていく我が人生を
何かが貫いていたと言える未来が訪れてほしいから… . . . 本文を読む
僕らの正しさに依拠しない正しさが、機械化されていく日常へのささやかなる抵抗だ。
フォーミュラに支配された思考は、枠を破壊できない腐った理性だ。
僕らは、自分というフォーミュラを一生解明することの出来ない生命だ。
そうして新たな水流に身を投げ打ってみるという気概こそが、自らをさらに生かす高貴な決意を生み出していくというものだ。
確かさと不確かさのブレンドで構成されたわれわれの心というものが、蓋し確固 . . . 本文を読む
吐き出す空白は
前触れのない英雄伝
みたいに
この地に
散りばめられている。
ロックは延々と
鳴り響くが
惑星の思惑に
絡め取られて
息も絶え絶えだ。
その間の君の寝息は
いっそう淑やかであって
夕べ見た
あの日の回顧録は
消えることなく
空の星のように
僕の心の中で
麗しく輝きを放ってやまない!
見えない嘘ほど
本物の星であるとか
粛然と曰うように . . . 本文を読む
僕は大木のごとき詩人でありたい
詩人になれるのなら
その先端から、言葉を太陽へむけて張り出して
幹はしっかり、ひとところに置いておきたい
自分の地に足ついた根っこから、養分や水を吸収し
他人と持ちつ持たれつな生命でいたい
そんな私の身体は、外側から死んでいくだろう。だが、内部では絶え間なく生の更新が行われ、そんな可愛げのある心も、外部のかつての日の努力が鎧となって守ってくれるだろう。
言の葉は、い . . . 本文を読む
いま、あの青が、目覚める。
空前の灯火を糧にして!
雪の青か、朝の青か、それともあの空の青か?(おそらく、空だ、あの空の…)
あの青は極めてズルい
僕らに、この世界について
何の疑問も持たぬように
巧妙に誘導しているんだ
いま、あの青が、目覚める。
そう、空前の灯火を糧にして!
勝手にしてくれ!
青空の下のお遊戯は
ハタチを過ぎても
そんなyumeに
耽溺してる暇など
あるというのか?
い . . . 本文を読む
詩力を回復したら…
一緒に実得ることの喜びを
言祝ごう!
その実とはかじられて
シンクに置かれたままの
赤い果実(或いは、優雅な過失)
明けなかった夜もnight
アンモナイトは口々に言う
までもなく汗水垂らすKnight
シを並べては
廃棄するキミの
ふてぶてしい態度と
稚拙な言い訳には
ほとほと呆れ果てているのだよ…
HOTな弁解を聞かせてくれるなら
地上に降り立った紳士的宇宙人の挨 . . . 本文を読む