イングリッシュローズ輸入苗は国産苗と違い根に芽を接いで有るので、日本でのバラ育苗とは違います。鉢植えの場合も接ぎ口が埋まるように植えつけます。
根全体を水に漬け10分程度吸水させる。小さな森は堆肥を入れ乾かない様に配送していますのでそのままで植え付け出来ます。長時間は不可。
一番大切な根と茎の間が水に浸かるようにします。これは間違い。
鉢底の土 固めの上質な赤玉土
鉢の深さの2割程度
用土 赤玉土と堆肥腐葉土などの混合
あらかじめ水を掛け馴染ませます。
鉢底の土の上に用土を入れ平らにし上から押さえて赤玉の隙間を埋めます。
元肥 マグアンプK大粒20グラム
店では更にマグアンプⅢBBを10グラム程度混ぜて使用しています。
鉢に入りきらない場合工夫しながら細根が残るように最小限切ります。
上から抑えながら根を広げながら土入れ、写真の様に上向きの場合鉢に沿わせて寝せていきます。上向きのままだと生育不良の一因になります。
押さえながら土を入れる。
根と茎の境目に自根らしき根が生えています。これが土で埋まるように植えつけます。
肥料は用土の真ん中程度の位置で入れます。
根の間に用土が入るようにしっかり指先や突き棒で詰めていきます。
此処は丁寧に抑えながら一度に用土を入れず土入れをします。
鉢の縁から3センチ程度で土入れが終わり接ぎ口が軽く埋まるようにします。
風で揺れない様に支柱をします。
鉢底から水が出る程度数回に分け水やりします。5年に一回程度の植え替えで良いです。
畑に植え付けた物は10年から20年と植え替えしていない株ばかりです。
まとめ
実際に長年栽培して見ると鉢に入るように根を大きく大きく切り過ぎると、数年後の生育不良の原因にもなります。あくまでも手入れ次第ですが、3年目位から病気がちや生育不良など変化が起こり始めます。店のレジでのご相談も他店で購入3年目のころが一番多いです。
小さい鉢植えは根が少ないので苗の寿命は短くなります。当然新しいシュートも細くなりやすいです。切り花感覚で楽しむのであればこれでも良いです。
小さな森は販売用に小さな鉢に入っているのはあくまでも仮植えと考えています。裸苗流通が当たり前の英国なので文化の違いと思います。日本ではナーセリーさんが親切で売り場でもお客様の手に届くまで鮮度を保つ工夫をしてくれます。
大きな鉢や庭に植え直すのは当然の作業と考えています。
8リットル以下の鉢だと用土内の水分量と微量要素不足や外気温の変化の影響を受けやすくなります。
出来る事なら15リットル以上用土が入る鉢を用意します。特別の手入れもせず、かつての8リットル鉢に比較植え付けの結果用土の量で花のサイズや数が決まりました。
小さな鉢で上手く栽培されている方は丁寧な管理をしていられるのだと思います。
バラ愛に頭が下がります。
用土は赤玉土と堆肥が主体の物を選びます。用土袋にもどんな物が足されているか記載している丁寧な用土メーカーも有るので一度確認してみては如何でしょうか。鹿沼土の入っているのは水やりとともに苦土分など流れ出してしまうので小さな森では使用していません。弱酸性が良いといってもなぜか調子が悪いと見せて頂く鉢植えには鹿沼土が入っていました。何か関係が有るのではと考えています。
その場合ハイポネックス社さんの水に溶かして使う微粉末の肥料をご使用ください。
おまけ話ですが野菜栽培のブロガーさんで発芽率の悪いグリンピースの種蒔き用土にどっさりの鹿沼土混入してあるのを見て、植えつけ畑に有機石灰や肥料をコダワリご使用されているのに気になりました。何となく使用しているけれど一年に一度の種蒔きだと天候が原因と考えがちです。初めての家庭菜園で色々種蒔きして理屈通りに発芽するのを確認してます。想定外は台風と野鳥の被害でした。
種屋さんの植物愛が種袋情報、ひいてはお客様愛と思います。
種袋情報は宝物で種蒔きの土も注意が必要と思いました。知人の割烹のご主人が道具を選ぶのも腕の内といつも話してました。
各販売店で植え付け法や用土鉢サイズは違います。相性の良いお店とお付き合いいただきイングリッシュローズの花達を楽しんで頂けたら幸いです。あくまでも小さな森での植え付け方ですがお役に立てたら嬉しいです。
輸入されたままの裸苗販売は例年2月下旬までです。
本日も最後までお付き合いいただき感謝申し上げます。