「金沢城下町ハーフマラソン2006」大会は、9月10日(日)、兼六園下の金沢緑地を発着地点として開催された。夏場、自分なりの練習を積んだ成果を期待してのレースだったが、最悪の結果に終わった。
スタートの午前8時現在で、気温が既に25度まで上昇し、高湿度も手伝い、スタミナとの戦いを強いられた。スタート直後、金沢城(石川門)、兼六園を両側に見ながら旧城下町のメインストリートを周回(約3.5km)し、郊外へと向かうコースレイアウトになっている。制限時間は2時間15分。関門が二箇所あり、第一関門が12.1キロ地点で、1時間15分。第二関門が17.6キロ地点で1時間55分なので、私のようなゆっくりランナーにはかなりのプレッシャーだ。持ちタイムからすればクリア可能なのだが、心理的に追い立てられるようで過去、本大会は敬遠してきたのだが、完走出来る自信はあった。
スタートから4キロまでは平坦で、その日のペースを作りやすい。ポイントは、4キロ過ぎから折り返し地点(12.1kmの第一関門)まで続く上りをどう走るかだ。この間、8キロで100mの高低差なので、ベテランには苦もないだろうが、初心者にはきつい。私の入りは、4キロ通過が24分36秒でスタート時のロスタイムを考えればまずまず。ところが、上りにかかり6キロ付近からペースがガクンと落ちて、足が前に進まなくなった。1km6分40秒まで落ちて、ナント!予期しなかった第一関門で時間制限に引っ掛かり(1時間17分で2分オーバー)、敢え無くリタイアの屈辱を味わった。
ゼッケンを外し、回収バスに収容されたがスタミナはまだまだ残っていた。係員からゼッケン無しで完走してもよいと言われたが、心理的に落ち込んでしまい走る気力は失せていた。後続ランナーが全員回収されるまでの20分間、冷房が効きすぎる車内で震えながら過ごす惨めさをもう味わいたくないと口惜しさだけが残った。