第26回健民トリムマラソンは、真夏の悪夢かのように、13キロ地点で無念のリタイア。スタート前、久し振りに出会った走友の「暑いので、昨日まで棄権しようと思っていた」との言葉に、思わず「いっしょ、一緒」と相槌をうった。彼岸に入っても、真夏日が続いていたので、「23日の最高気温は25度」との前夜予報は朗報だった。
春以来ということもあったが、何よりも故障復活を占うレース。午前5時に起床し、外へ出ると、風が心地よい。体をほぐす散歩とストレッチに、いつもより時間をかけ入念に準備をした。が、午前7時には、すでに気温が24度まで上昇していた。
午前9時半、3・5・10・20キロの4部門同時にスタート。整列した中に、78歳の元会社の先輩を見つけ挨拶を交わした。走歴50年の猛者で、今なお海外マラソンにも遠征しているとか。20キロを走ると聞かされ、元気をもらい一段と気合が入った。
目標タイムは「2時間10分~15分」(心拍数130~145)。1km6分30秒~6分45秒のペースだ。1キロ毎の距離表示があるので、ラップタイムを確認しながら走る。5キロを32分32秒で通過。心拍数が143と高めなのが気になったが、イーブンペースならゴール予想タイムは、2時間10分とアッパータイム通りの途中計時だった。
雲間から太陽が顔を見せ、気温がじりじりと上がりだした。10キロ通過タイムは、1時間05分28秒。依然として、好ペースを維持していたが、足に異変を感じ始めた。春先に痛めた左足薬指に激痛が走った。9キロから10キロのスプリットは、6分51秒に落ちていた。その後、11キロ・12キロと6分50秒、6分52とペースダウンしていった。
京都のレースで転倒した際、無理をして走り続けたために、骨が変形する後遺症を背負い込んだ。普段は痛みを感じないのだが、変形した骨がシューズのアッパー部分にあたり、長時間走り続けると、悲鳴をあげる。「無理は禁物」の見本だが、「後悔先に立たず」だと、自嘲気味の秋分の日(醜聞?)になった。課題は、痛みに慣れる!。