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時悠人chosan流処世術

★知名度の魔力

2016-06-18 08:49:27 | 日記・エッセイ・コラム
 「青蛙 おのれもペンキ塗りたてか」。私の句ならば、「フーン」とか、「面白い」程度で、片付けられる。

 しかし、これを芥川龍之介の作品だと知れば、「ユーモアに溢れている」とか、「蛙をお前でなく、おのれと呼ぶところが流石、芥川」となる。

 評論家は、雨上がりの紫陽花の葉の上に、ちょこんと乗っかる青ガエルの色が、ペンキ塗りたてのように鮮やかな輝きを放っている風情だと、たとえの妙を絶賛するに違いない。

 知名度は、メディアが造り上げた一種の魔力で、社会的な知名度の差が、周囲の評価に影響を与える恐さを内包する。

 さて、選挙に勝つ三要素は、「地盤 看板 かばん」と言われる。
年間、100万人以上の社会移動がある東京都のような巨大都市では、三要素の中でも、看板(=知名度)が、極めて重要になる。

 首長選挙は、住民が直接選ぶ以上、責任も併せ持つ。2年半前、「脱原発」という明確なビジョンを掲げた細川候補よりも、知名度で選択した過ちを繰り返さないで欲しいと願っている。