プラチナ世代のマラソン旅行

時悠人chosan流処世術

★さらばディープインパクト!

2006-12-24 10:38:27 | 日記・エッセイ・コラム

 今日の「有馬記念」を最後に引退するディープインパクト。競馬ファンに惜しまれつつ馬場を去る。この名馬の雄姿をもう観ることが出来ないのは寂しいが、自分の半世紀とだぶって感慨ひとしおだ。

 私の競馬歴は、もう40年になる。きっかけは、会社の上司に土曜日の勤務終了後、むりやり競馬場へ誘われたことに始まる。当時は、ギャンブルには全く興味が無かったので、断ったところ、「仕事を教えないぞ」と脅され、半ば強制的に連行された感じだった。

 馬券の買い方も知らない私は、馬体が美しく、鼻息が荒そうな馬を選んで100円券を2枚買ったのだが、それがナント、万馬券に。当時の月給は、2万円ちょっとだったから僅か1分間で1ヶ月の稼ぎに相当した。完全に価値観が狂った感じで、これが転落(?)のきっかけになった。その後、仕事でもギャンブルに近い新規事業に手を出した伏線はその辺に潜むのかもしれない。

 20数年前、東横線代官山駅近くに3年間住んだ時、毎日曜日、長女を連れて渋谷の場外馬券売り場に出かけたこともあった。子供の教育に悪いと女房に咎められ、その後、10年間ほど自粛するうち、関心が遠のき重賞レースをテレビで観賞するだけに落ち着いていた。ところが、ITブームが競馬界にも波及した恩恵で、3年前からJRA(日本中央競馬会)のパソコン会員に登録、インターネットで馬券投票し始めた。買うのは重賞レースだけだが、3年間でネット貯金が3倍に膨れ上がった。

 競輪・競艇と違って、馬は正直だけにその能力がデータに出る。美しい走り方を観賞する気持ちになれば、お金以上の喜びを与えてくれる。ディープのラストランを目に刻みおきたい。


★夕張市を天領に

2006-12-23 10:25:56 | 日記・エッセイ・コラム

 財政再建団体として注目を集める夕張市だが、報道される市の再建策は極めて厳しい。長年にわたった放漫経営のツケと言えばそれまでだが、日本全国に似通った自治体が沢山あることを看過しない方がよい。

 夕張市の負債額を市民一人当たりの負担額に置き換えると110万円相当だというが、これは全国10位でしかない。第一位は九州の某市で160万円にものぼる。住民自身がこの際、自分達の自治体の財政状況と予算計画に関心を持つことが大切だ。

 先日誕生した自民党の新人議員で創る「新しい風」(前武部幹事長主導)が、「夕張市再建」研究会の座長に、ナント!あの杉村太蔵議員を選んだ。「フリーター対策は私にお任せ下さい」とのたまった御仁だが、一体どんな成果があったのか?笑ってしまうが、次期衆院選で北海道から出馬する準備のためと聞くと腹がたってくる。それなら、元日ハムの新庄選手あたりを夕張市長に起用した方がはるかに期待出来ると思う。

 ついては、夕張市を政府直轄の天領にすることを提案したい。中央政府の職員が現地に駐在して自らの手で再建策を実行するのが最善だ。日頃、下からの報告を机上で検討し、現場の実態とかけ離れた対策しかうてない官僚には願っても無い実践の場になる。

 日本のGDPは、影響力が大きい東名阪や一部大企業だけを管理すれば、成果も顕著だ。それが小泉&安倍内閣の基本路線だし、辞任した竹中・本間両経済学者の哲学でもある。安倍首相に、庶民の生活にスポットをあてて、再生を図る大実験をリスク承知で断行する覚悟があれば、「住みやすい日本」は実現可能なのだが。


★炉辺閑話:冬至

2006-12-22 09:19:25 | 日記・エッセイ・コラム

 「本間がコケた ホンマ?」。秀逸、しゅういつ。「野依の顔が見えぬ 野より山や」。少し高度かな?

 などと、馬鹿なだじゃれが口をついて出る。実に不愉快なトラブルばかりが続いている。政府税調会長を務めた本間さんの辞任の理由はこの際、興味がない。むしろ、安倍首相主導で、基本路線が異なる石さんを降ろし、本間さんを起用した来ただけに、後任指名が興味をひく。どなたにしても、法人優遇路線は不変だろうが。

 さて、野依さんご本人の声を聞いた人はいるだろうかとの率直な疑問がわく。教育再生会議の構成メンバーの感想は、何度も流れるが、肝心の座長のコメントは一向に伝わってこない。事務局長を務める山谷補佐官が、意識的に壁になっているのか、或いは、ご本人がマスコミを避けるのか不明だ。だが、ノーベル賞受賞者という金看板だけを利用しようとした人事だとしたら黙っていられない。

 今日は冬至。昼夜の長さが逆転する境の日だけに、夜道をさまよう安倍内閣の支持率が反転、明るい兆しが見える日になるよう願いながら。


★国家の大計を誤るな!

2006-12-21 09:40:31 | 日記・エッセイ・コラム

 皮肉と言えばこれ以上皮肉なことは無いかもしれない。昨日のブログで、日本の推計人口について触れたら、ナント、同じ日に政府から「2055年に8,993万人」との数字が発表された。

 国勢調査結果を踏まえて見直した数値だから、より信頼性が高いのだろうが、年金制度改正の際に「出生率1.29は高すぎる」と指摘されたのに、「百年持つ年金制度」と胸を張ったのは、どなた? 政府が、臆面もなく大きな下方修正することからすれば、私のような者の予測が外れたって、どうってことはない。敢えて言い訳すれば、「2050年1億人」と書いたから、5年のずれがあるのだが、この際、どうでも良いことだ。

 ポイントは、国家の大計は人口予測ではなく、その背丈に合った国家・社会構造に相応しいビジョンを構築することに尽きる。今朝の朝日新聞の社説などでは、労働人口が減少し経済にも悪影響すると、悲観的な論調だが、心配ご無用だ。昨日も述べたが、少子化対策は実効性があがらないと心得るべきだ。そういったことにお金を使うなら他にすべきことは山ほどある。

 一例をあげれば、少子化対策の決め手は、「ロボットの活用」だ。現在でもロボット市場は、数兆円規模のはず。この分野ほど、日本の高度な科学技術を活かせるものはないし、現に世界市場での日本のシェアは群を抜いている。

 卑近なところでは、エレベーターやエスカレーター、回転寿司や自動販売機等々、日頃、何気なく利用しているがこれらは全てロボットだ。医療や警備保障、工事現場でもどんどん精巧なロボットが登場している。介護ロボットなども実用段階に入っている。ロボットを労働力として活用する余地はまだまだ考えられる。少子化を悲観的に捉えることなく、21世紀に相応しいライフスタイルを模索した方が夢があって楽しいと思う。


★日本人は働くのが生きがい?

2006-12-20 09:53:52 | 日記・エッセイ・コラム

 厚生労働省が初めて行った「中高年者縦断調査」。その結果は、50代の7割が60歳以降も仕事を続けたいという私には理解出来ない価値観だが、日本人は働くのが生きがいの民族なのだろう。

 同省は、毎年、同じ人を追跡調査し、変化の過程を観察して高齢者施策に反映させるという。それはそれで構わないが、よほどセンサーが錆び付いているらしい。とっくに超高齢化社会に突入し、世界一長寿国になった日本が他国に先駆けて検討しなければいけなかった問題を、今頃になって調査分析するのでは余りにも情けない。

 さて、マクロ人口の推計はそう狂うものではない。政府の試算でも民間のシンクタンクでも、2050年には総人口が1億人を少し超える程度だ。これは、どういう少子化対策をうっても人口が減少することは避けられないことを意味する。現在の人口が向う50年間で2700~2800万人の規模で減少するのを認めれば、違う道が見える。

 政府が検討すべきことは、右肩上がりの経済成長に固執せず、▲3000万人の社会環境の変化に合わせたビジネス・モデルを構築する思考回路だ。そのことが、国民にとって一番幸せな生活環境を提供する「構造改革」になることに気付いて欲しいものだ。