全国的な拡がりを見せている「ノロウイルス」。まだまだ勢いを増す傾向にあり、不気味だが、とんだとばっちりを受けているのが「牡蠣」。これからが旬に差し掛かり出荷に追われる筈のカキ生産地では大打撃を受けている。
カキが原因で感染した症例が発生していないのに、感染力が強いとの理由で敬遠されているとか。かつての「かいわれ」騒動を思い起こすが、安全な物を食べたいとの思いは物理ではないだけに生産者にはお気の毒だが、難しい問題だ。
さて、ノロウイルス感染の予防策の「手洗い」だが、これが簡単なようで正しい手洗いとなると意外と難しい。5年前の入院生活中、「手の洗い方」を指導された経験があるが、手厳しいものだった。石鹸等の洗浄剤を使えば良いというものではなく、洗う時間が重要で、30秒間ではダメ。「手の平から甲」、「指の間」や「爪の間」まで、ていねいに1分間以上を心掛けることだ。
最近では、トイレを使った後に手を洗わない人が増えてきていると言うデータもあるとか。トイレのドアノブに付着したノロウイルスが感染源に。他人に迷惑をかけないだけでなく、自己防衛のためにも、この機会に手洗いを励行することをお勧めしたい。