プラチナ世代のマラソン旅行

時悠人chosan流処世術

★「天命」=暗雲、一転!!

2010-09-17 09:08:32 | 日記・エッセイ・コラム

 今朝、着替えて外へ出たら西の空に雨雲が立ち込めていた。雲の流れもはやく、一瞬、雨の不安がよぎったが、中三日の休養で足が躊躇することなく勝手に走りだした。

 10分程経った時、ぽつりと雨粒が頭に落ちてきたと思ったら、夕立ちのように激しい雨脚に変わった。妻を民家の軒下へ避難させ、自宅まで舞い戻り、傘を持って迎えに走った。朝食時には、雨がすっかり上がり、薄日が差し始めたので、大笑いした。

 さて、今日、菅内閣の陣容が出揃うが、昨日の予想願望は見事に外れた。岡田幹事長決定の報せは、ご本人が天命と発した言葉に込められた深さにある。。「天命」の裏に「無念さ」が漂うが、全ての状況を熟慮した潔さ。適任者だが、責任感旺盛な人だけに、外交上の諸課題を途中放棄するのは断腸の思いだったに違いない

 メディアは、人事評価に熱心で、「○○大臣を交代させる説明を」と叫ぶが、実に愚かしい。人事に説明は無用だ。「総理の専権事項」と解説する一方で、説明を求める姿勢は慎むべきだ。

 暗雲・にわか雨から一転し、虹が射す青空に変わった今朝の金沢のように、菅総理が後顧の憂いなきよう信念を貫徹して貰いたい。「雨降って地固まる」で、人事に対する評価は、政策を実現出来たかどうかの結果で下したい。


★野次馬「組閣人事」

2010-09-16 09:35:46 | 日記・エッセイ・コラム

 人事は総理大臣の専権事項だと言いながら、次々に候補者名をあげて人心を惑わすメディアと評論家。これほど無責任で楽しい仕事はない。私もつい悪乗りして、トレイン・シート作りを試みている。

 人事の基本は、政策構想であり企業でいえば経営戦略だ。白紙で理想形の絵を描くのは簡単だが、現在進行形の課題が山積状態だけに難しい。挙党態勢とは党内融和やパワーバランスでしかなく、代表選での論功行賞人事をしたのでは政策を歪めかねない。

 ついては、外務・財務・国交・厚労の4ポストは、民主党政権としての継続性の観点から留任させたい。幹事長候補が難航しているが、現職閣僚からの起用は避けるべきだ。無責任ついでに言えば、現総務大臣を幹事長か国対委員長に起用し、総務大臣の後任に民間人を据えたい。

 3か月前に就任した菅総理は、ほぼ前任者の閣僚を引き継いだ居ぬき内閣だった。今回、初めて自分の意思で組閣したい気持ちは察しがつく。が、四囲の環境がそれを許さないのも厳しい現実だ。経験則だが、人事は、理想の6割も実現出来れば満足すべきものと心得たい。


★台風一過:民主党代表選

2010-09-15 13:46:06 | 日記・エッセイ・コラム

 民主党代表選が終わった途端、メディアは内閣改造人事で騒々しい。菅総理がどんな布陣を敷くか大いに関心があるが、興味本位で騒ぐのは慎しみたい。

 組閣のヒントは、二週間の代表選を通じて、両候補の演説内容が変化した点にある。当初は、対立軸をむき出しにしていたが、最終局面では、手法の違いはあっても大きなベクトルが収束してきたとの印象を受けた。

 小沢候補が構造・仕組みを変えることをメインに据えたのに対し、菅候補は具体的な対策を訴えた。この違いは、総論対各論とも言えるもので、合意形成には総論が勝り、各論は利害関係が相反するので合意を得にくい。現職総理と挑戦者の立場の違いとも言え、小沢候補が街頭演説で好評だった理由でもある。

 だから、巷間でささやかれる党の分裂や権力の二重構造は、死語になる日が近いと確信する。さて、人事権はトップの専権事項。総理が雑念を払拭し、政策を実行するに相応しい人材を適所に配することを願っている。


★一票の格差

2010-09-14 09:20:17 | 日記・エッセイ・コラム

 民主党の代表選は、いよいよ大詰めを迎えた。今日の夕方には、実質的に次期総理大臣が決まるというのに、見守るしかないのが歯がゆい。

 その原因は、代表選の「ポイント制の妥当性」にある。国会議員411人、地方議員2,400人、党員・サポーター数34万人に対し、それぞれ「822・100・300」のポイントを割り振り、総ポイント1,222で決するこの制度。次々に疑問が頭をかすめる。

 国会議員1人につき2ポイントを与える客観的根拠は何なのか?地方議員と党員・サポーターに対するポイント換算比率の公平性は??世論調査で高い支持を受けている候補が、議員票で逆転する可能性もあり、民意の重視となるのかどうか???

 野党時代の民主党ならともかく、与党の代表=総理大臣だけに、一票の重要性は看過できない。国内外に難問が山積しているいま、民意を重視した候補が勝利するかどうかは、民主主義の根幹に関わる重大事との思いで、注視している。