プルトニウム漏れがないか、やっと調査を始めるそうです。
福島第1原子力発電所から漏れ出した放射性物質について、
東京電力はヨードやセシウムについては発表を行っているが、
プルトニウムについては一切言及していないとの指摘が相次いでいる。
東京新聞は27日付で「東京電力はプルトニウム漏れについての調査を
行っていないが、作業員の安全を確保するためにはプルトニウムの調査も
必要だ」などと報じた。
福島第1原発の1号機から6号機のうち、3号機以外はウランを燃料と
して使用している。しかし3号機は、ウランにプルトニウムを混ぜた
MOXと呼ばれる燃料も同時に使用しているという。このプルトニウムは
3号機以外から出た使用済み核燃料を再処理する際に抽出されたものだ。
東京電力は昨年末からこのMOX燃料を3号機の原子炉に使用してきた。
問題が表面化したきっかけは、24日に3号機原子炉のタービン室で、
3人の作業員が放射性物質に被曝する事故が発生したことだった。複数の
専門家は「プルトニウムは重金属のため、気体のヨードに比べ原子炉から
漏れ出す可能性は小さいが、もし漏れ出した場合には、ほかの放射性物質
よりも危険だ」と指摘している。プルトニウムから出る放射線はウランと
よく似ているが、化学的毒性はより強いとされている。
専門家は「プルトニウム漏れについて調べることはそれほど困難なこと
ではない」とした上で、東京電力がこれについて何の発表もしないことに
ついて疑いの目を向け始めた。またプルトニウムだけでなく、ウラン漏れ
についての情報も必要という声も上がっている。ソウル大学の黄一淳
(ファン・イルスン)教授(原子核工学)は「原発周辺に中性子がどれだけ
存在しているかを測定すれば、プルトニウム漏れが発生しているのか簡単に
分かる。同じく危険性の高いウランやアメリシウムなどについての情報も
公開すべきだ」と指摘する。問題が大きくなると、日本政府はプルトニウム
についても調査を行うと発表した。
(2011/03/28 イ・ジェウォン朝鮮経済記者 )