コロ子が気になった最近の記事を二つメモしときます。
その1
IMF前専務理事、軟禁解除‥‥訴追取り下げか
(2011年7月2日01時30分 読売新聞)
【ニューヨーク=吉形祐司】国際通貨基金(IMF)前専務理事、ドミニク・
ストロスカーン被告(62)がニューヨーク市内でホテル女性従業員に性的
暴行を加えたとして、強姦未遂罪などに問われた事件で、ニューヨーク州
裁判所は1日、同被告の軟禁解除を認めた。
被害を主張してきたギニア人女性(32)が、薬物密売やマネーロンダ
リング(資金洗浄)などに関与した疑いが浮上したことなどから、検察側が
女性 の一部証言の信ぴょう性が失われたと判断したため。今後の公判維持
が困難となる可能性や、同被告への訴追そのものが取り下げられる可能性
もある。
同被告は5月に逮捕された後、保釈されたが、居場所を探知できる電波
発信装置を付けられ監視下に置かれていた。
コロ子のにらんだ通り、この事件やっぱり妙な展開になって
きました。IMFの後任が決まってからこういう記事が出るという
のも、疑惑を招きやすいです。
その2
ヘミングウェイ没後50年というので「パパ・ヘミングウェイ」の著書
で知られる、A.E.ホッチナーがニューヨークタイムズに寄稿していました。
タイトルの"Hemingway, Hounded by the Feds"とはどういうことなのか、
訝しく思いつつ、内容を確認してみました。
Hemingway, Hounded by the Feds
By A. E. HOTCHNER Published: July 1, 2011
ホッチナーによると、ヘミングウェイのキューバでの活動を疑わしく
思ったエドガー・フーバーFBI長官が、彼を40年代からFBIの監視下に
置いていたことが後に公開された資料であきらかになったそうです。
生前ヘミングウェイは、FBIが彼の身辺を洗っていることや、電話の
盗聴を行っていることを察知し、悩まされていました。
ホッチナーは、ヘミングウェイが鬱とパラノイアを患っていたことに
加え、FBIの捜査官にhounded(つきまとわれたこと)も、少なからず
ヘミングウェイの苦悶と自殺の一因になったのでは、と見ています。
(抜粋)
Decades later, in response to a Freedom of Information petition,
the F.B.I. released its Hemingway file. It revealed that beginning
in the 1940s J. Edgar Hoover had placed Ernest under surveillance
because he was suspicious of Ernest’s activities in Cuba. Over the
following years, agents filed reports on him and tapped his phones.
The surveillance continued all through his confinement at St. Mary’s
Hospital. It is likely that the phone outside his room was tapped
after all.
In the years since, I have tried to reconcile Ernest’s fear of the F.B.I.,
which I regretfully misjudged, with the reality of the F.B.I. file. I now
believe he truly sensed the surveillance, and that it substantially
contributed to his anguish and his suicide.
I was in Rome the day he died.
I did not go to Ketchum for the funeral. Instead I went to Santa Maria
Sopra Minerva, one of his favorite churches, and said goodbye to him
there. I recalled a favorite dictum of his: man can be destroyed, but
not defeated.