10月も半ばに近づきました。気温のアップダウンが激しく、なかなか「素敵な秋」を感じられません。せめて味覚からだけでも、と思い、先日、夫の出張中に「栗ご飯」を炊きました 夫は、モンブランは大好物なのですが、「栗はご飯には合わんやろ… 栗もカボチャも、芋も、豆も、みんなデンプンやからな。もちろん米もデンプン。デンプンとデンプンを合わすんは違うと思うんやなあ、どう考えても
」というのが夫の持論。なんか、小学校の時の理科の先生が一人でつぶやいている感じ。でも、モンブランのスポンジは小麦粉から作られていますよね。まさに「デンプンとデンプンを合わしている」わけで… まあ、無意味なケンカを売るよりも、「なるほどね、そっかそっか
」と素直に納得し、私は春のエンドウご飯、秋の栗ご飯は、常に夫の出張中に「美味しいものを独り占め
」の気分で堪能しています
季節感と言えば… 昭和50年代あたりまでは、6月1日、10月1日は「衣替え」と呼ばれ、小中高は一斉に冬服から夏服へ、夏服から冬服へ着替えたものです。それも一種の「季節感」だと感じていたので、ちょっと寂しい気持ちで、10月1日を迎えています
でも、何せこの気候ですものね。そんなことをしたら、熱中症でバタバタと倒れる子が出てきてしまいます。だからこその「移行期」。でも、やっぱり季節感という「文化」は、大切に守りたいものです。
さて、数日前、私の夫は70歳のお誕生日を迎えました70歳、喜寿です。
60歳は「還暦」、70歳は「喜寿」、77歳は「古希」、80歳は「傘寿」、88歳は「米寿」、90歳は「卒寿」、99歳は「白寿」、100歳は「百寿」と呼ばれて、特別なお祝いをしますよね。
とは言え、88歳の米寿までは何となく知っていても、それ以降の卒寿、白寿、百寿となると…
私達夫婦は、すでに4人の親達を見送りましたが、卒寿を迎えたのは義母だけでした。私の母は89歳で亡くなり「お母さん、おしかった あとちょうど5ケ月やったのに。」という感じです
夫は、幸か不幸かまだ現役で、相変わらず国内外への出張も多く、今年もお誕生日当日は北海道への出張中でした。奇しくも、夫のお誕生日は夫の母の命日でもあります。すごいでしょう?さすがに義母が亡くなって3年間は、「パパ、お誕生日、おっめでとう~」と朝から満面の笑顔で大騒ぎするのは控え、「お義母さんのご命日やねえ。パパ、お誕生日おめでとう
」程度で済ませました。
夫のいないお誕生日。今年は、朝起きるとすぐに、お仏壇のお水やお花の世話をし、義母が好きだったキキョウの絵の描かれたロウソクを灯し、お線香をあげて手を合わせてから、夫に「お誕生日おめでとう!」のラインを送りました
70歳、喜寿を迎える… 夫は、かなり「思うところ」があるようです。
夫が言い出すまで、わざわざ聞き出そうとは思ってはいませんが… いろいろ考えるでしょうねえ。同窓会に言っても、ほとんどの友人は現役を退いているようですし、親しい同級生が集まっても「大台に乗る」という話題が頻繁に出るのだとか
確かに振り返って見ると、私も39歳から40歳になる時、49歳から50歳になる時、59歳から60歳になる時はいろいろ感じたし、考えました。人は誰しも「10年間を一つの節目」と考えるものなのでしょう。
けれど多くの人は、30代はお仕事は大変だし、子育ても大変。晩婚の今では、40代も子どもが独立するには至っていない場合が多い… やっと50代に入り、「自分の人生」を考えられるようになるもの、です そして大きな節目の「還暦」。ぐるっと暦がひとまわり。66歳の私は、その60代の半ばを過ぎました
60代は半ばになると、ちょっとした(かなり)の変化を感じます。それは何かというと、行政法上「65歳以上を高齢者と呼ぶようになる」からです。これは、日本だけではなく、多くの国々でも同じようですよ。
先日、ゆうちょ銀行に勤務しているという女性と偶然、知り合いました。まだまだお若いようですが、とても意欲的にお仕事に取り組まれている素敵な方で、職場での知識は「ほっかほか状態」。きっと仕事以外の場でも、誰かに話したくてうずうずされていたのでしょうね
私を相手に、一生懸命にNISAや投資信託の話をしてくれました。もともと、そういうことにはかなり疎い私ですので、とっても興味深く、なるほど、なるほど、と聞かせていただいたのですが… 聞けば聞くほど、何か引っかかる…違和感を感じる
その原因は何だろう?と考えてみると… 気づきました 話しの随所に登場する「20年後には」というフレーズ。
20年後?むー… 彼女が「さらりと」言う20年後は、私は「86歳」です。私の父は、83歳で亡くなっていますからねえ…
もちろん、これからも健康に留意し、様々な検査を怠らず、一日でも長く楽しく過ごせるようにしたい、と思っています。なにせ、私の持論は「私は、日々のいろいろな気づきを大切にし、常に学びを楽しんで生きていく。だから、私は死ぬその瞬間が『一番輝いている』と思う」ですから
とは言え、人生、何があるかはわかりません。どんな宗教であっても、全知全能であるのは神様や仏様。人は自分の一生ではあっても、自分の意思で、自分の思いように終えるわけにはいかないものです。
そんなことを考えていて… 思いました
どうぞみなさん、今が何歳であっても、時々、真剣に「自分の毎日」をしみじみと眺めてみてください!そして、ちょっと疲れてるなあ…と思ったら、ご自分のために敢えて時間を作り、小休止をしてください。それが、一杯のコーヒーの時間であっても十分です。自分をかわいがってあげてください
そして、そんな時にこそ、ご自分の3年後、5年後、10年後にも思いを馳せてみませんか?そうすれば、きっと、もっともっと「自分の今」を大事に思い、あらたな思いで過ごしていけるのではないか、と思うのです
私はね、今まで、真面目には生きてきましたが、あまり「先の自分のこと」を考えてこなかったように思います 40代だった私は、50代になる自分のことを想像していませんでしたし、50代だった私は、60代の私のことを考えていませんでした。
それを後悔には思ってはいませんが、「66歳になって、初めて『先のこと』を想像するようになった」というのは、ちょっと悲しいというか、残念というか… 違うように思うのです
「今」を大切に生きることは、とっても素敵です まさに、私は今までそのように生きてきました。
自分に起こる「うれしい事もハッピーな事」も、「辛い事も悲しい事」も、すべてゴクンと飲み込み、甘受し、すべてに感謝して生きてきましたが… もう少し今よりも若い時期に、「先の自分のこと」を想像したり、考えてみるのも大事だったんじゃないかな、って。
正直、20年後…と「ゆうちょちゃん」に繰り返されて、86歳の自分は???と想像し、ちょこっとビビッています、はっはっは
「秋の保税展 2024」
10月18日(金)、19日(土)、20日(日)
10月24日(木)、25日(金)、26日(土)、27日(日)
11月1日(金)、2日(土)、3日(日・祝)、4日(月・休)
* いずれの日も、午前10時30分 ~ 午後6時
* 会場:内原東京保税蔵置場(ガレリア UCHIHARA B2ホール)
東京都港区六本木7-2-7
保税展は一般公開されない催しで、保税展の性質上、東京税関の管理下におかれています。来場には、事前登録が必要です。ご来場日時が決まりましたら、必ず事前に私にメールで来場者のお名前をお知らせくださいね