ある産婦人科医のひとりごと

産婦人科医療のあれこれ。日記など。

持続可能な周産期医療システムの構築

2005年12月31日 | 地域周産期医療

産婦人科医の頭数だけを見ると、名簿上はまだけっこう残っているようにも見えますが、産婦人科医の高齢化が急激に進んでおり、分娩への対応などの実戦力という点では急速にダウンしつつあります。

私自身、五十歳代の半ばで今の職場の定年退職まであと十年そこそことなり、老化現象も著しい今日この頃ですが、そんなロートルの私でも地域の産婦人科医の中では若手の部類に入ってしまいます。地域の開業の先生で私より年下は一人もいません。

現状のままでは産婦人科医は絶滅の危機です。やはり、元気いっぱいの若者がどんどん産婦人科に入ってきて、産婦人科医の平均年齢を大幅に下げてもらわないことには、この業界の先行きは非常に厳しいです。

今の現役世代が業界を去った後も、地域の周産期医療が持続・発展できるように、地域の周産期医療システムをしっかりと整えて、次代の周産期医療を担う後継者達を育成していくことが、今後の最重要課題だと考えています。