先日、岡山市東部・宝伝の沖約3kmの犬島を訪れました。その日の犬島は素晴らしい晴天で、島内をゆっくり散策しました。
犬島は古くから石の採掘で知られていた岡山市唯一の有人島で、良質の花崗岩は「犬島みかげ」と言われ、岡山城、大阪城などの石垣にも使われています。 明治40年代には採石の他に銅の精錬業も盛んになり、この小さな島に5,000人~6,000人が生活していたそうです。その後、時代の変化とともに製錬工場も閉鎖になり、人口減少、高齢化が進み、今では精錬所跡などが廃墟として当時の面影を残す島となりました。
平成20年4月27日に、財団法人直島福武美術館財団による犬島アートプロジェクト「精錬所」が開館しました。犬島の歴史的背景を舞台に展開された「精錬所」に対し、犬島「家プロジェクト」では犬島の集落の中に展開するプロジェクトで、日常の中にアート空間が優しく滑り込み、集落が新たな風景へと生まれ変わっています。 また、平成22年7月19日~10月31日の間、瀬戸内国際芸術祭2010が開かれた際には、犬島も会場の一つとして多くのアート作品が展示され、来島者数は延べ84,000人と大いに賑わい、閉会後も作品の一部が公開されています。
****** 定期船(宝伝⇔犬島)
****** 犬島海水浴場
****** 犬島「家プロジェクト」
****** 犬島アートプロジェクト「精錬所」