月の岩戸

世界はキラキラおもちゃ箱・別館
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セギン・21

2018-02-16 04:14:43 | 詩集・瑠璃の籠

音楽とは
霊魂のリズムである
逃げることのできないこの自分の中の
熱い流れが
ほとばしり出て行く
その美しいリズムが
愛を感じる旋律を伴って
世界に泳ぎ出す時
それは音楽になる

はてしない高みに吸い込まれていくような
美しいメロディは
高みに上ることのできる魂でなければ
つくれない
どこまでも
轟音をともなって世界をせめていくような
怒涛のような音楽は
それができるものでなければ
つくれない

音楽とは
魂の伸びなのである

人間はまだ
高みを知らない
人間はまだ
全てを知らない
だからまだ
高みを すべてを
知っているかのような音楽を
つくれるはずはないのだ

もしそういう音楽を
作っているようにみえるものがいたら
それはほとんどが盗みなのである

人間はまだ
永遠に続くかに見える
繰り返しのリズムの中にいる
その中であじわう
悲哀に響いている

その今の自分を教えてくれる
音楽を感じながら
そこをつきやぶっていく
自分の可能性をもさぐっていきなさい

それは
永遠に終わらないリズムではない
テーマではない

見えない壁を突き破れば
飛んでいける果てしない高みと
高く飛べる
自分の魂のばねを
発見するはずなのだ



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