月の岩戸

世界はキラキラおもちゃ箱・別館
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アルマァズ・52

2019-07-15 04:30:50 | 詩集・瑠璃の籠

存在としてまだ小さいときに
自分の小ささに絶望し
馬鹿の方が偉いのだと
虚無の方がすごいのだと
そういうことにしてしまうことを
混沌の響き
あるいは虚無の信仰と言います

人間はだれしも一度は
そういう病気にかかったことがあるのです
あまりにも自分が寂しい
あまりにも自分が小さい
そういう心に負けてしまうとき
人はものごとをさかさまにして
ないほうがえらいのだということにすることがあるのです

混沌の響きにしびれているものは
何もしようとしません
自分のすることがあまりにも小さいと
思い込んでいるからです
ゆえに
永遠に何もしないでいることを
偉いことにし
何もかもをほかの存在にやらせ
自分に奉仕させようとします

馬鹿の方が偉いのだ
虚無の方がすごいのだ
だからすべての存在は自分に奉仕せよと
まるで唯一神のごとく
人を支配しようとするのです

人間世界のあらゆる苦悩は
この混沌の響き
虚無の信仰から生まれるのです

ゆえに自己存在は
なんとかしてここから飛び立たねばなりません
自分は永遠に成長していける
豊かな存在であることを認め
すべてを自分でやっていく
美しい自己存在として自分を立てるのです

これを愛の響き
あるいは存在の信仰と言います
難しいことはない
わかりますね
すべての苦しみは
自分を信じず
虚無を信仰した時から始まったのです

自分の中にある自分の真実を信じなさい
確かに今は小さいが
あなたがたはそこから自らの意志で
すべてを始めることができるのです
それはかつてない創造の海の始まりなのです

自己存在よ
虚無ではなく
自己存在を信じなさい
ただそれだけであなたには
永遠の幸福が待っているのです




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