落ちゆく者よ
神が去ってゆく
あれほどに深く愛してくださり
すべてをやってくださっていた
神々が
あなたのもとから去ってゆく
もう二度と愛しはすまいと
神々はもう
あなたを愛することに疲れ果てたのだ
愛しても愛しても
あなたは振り返らなかった
かえって愛を馬鹿にし
好きなだけ食える肉のようなものにしようとした
そして愛の姿を盗みとり
自分が愛であるかのようなふりをして
すべてをだまし
すべてを支配しようとさえした
あなたは
自分以外のすべてを犠牲にしてでも
自分だけをいいことにしたがった
それは愛ではない
愛ではないものが愛を盗み
愛のふりをして愛になりかわろうとすれば
この世界がすべて馬鹿になってしまう
ゆえに
神はあなたを見捨てることになさったのだ
おろかものよ
まだわかってはいまい
あなたは
神が与えてくださっていたものを
すべて失い
何もない黄昏の荒野へ
赴かねばならぬ
そうなって初めて
あなたは
神が自分のために何をしてくださっていたのかを
知ることだろう
だがもう遅い
永遠の壁が
あなたと神を隔てるまで
あなたは
馬鹿なことをやりつくしたのだ