悲しい結末が
透明な布のように
あなたに覆いかぶさる
嘘を捨て
真実に帰れと
愛が何度いさめても
あなたは聞こうとしなかった
寒い冗談の陰に
触れてはならぬ傷を隠して
すべてをごまかそうとした
あなたから
もう愛が離れてゆく
あなたは最後まで
とうとう飛ばなかった
糞臭い石の幻を捨て
自分の翼を信じて
神の胸に飛び込んでいけば
そこに永遠の喜びがあったものを
あなたは自ら
神を捨てたのだ
かわいそうな馬鹿者よ
つまらない映画を
見せられたかのように
神が深いため息をついて
去ってゆく
とうとう最後まで
あなたは信じなかった
死を突っ切って生きていける
本当の自分の力を
信じなかった