臭い知恵を
どんなに回しても
嘘が本当になる
うまい方法などない
良い人間になるために
ずるいことばかりしていては
汚い罪がへばりついて
おまえは一層醜くなる
もうやめなさい
自分を馬鹿にして
下手な芝居をするのは
嘘と盗みで作った
美人の顔をかぶり
清い人間のふりをするのは
それで神をだませると思うのか
どんなに美しく装っても
目のふちから
ゆがんだ魂がこぼれ出ているというのに
もう神は
嘘の人間をお許しにならない
本当の自分から逃げ続け
嘘の自分ばかりを生きようとするものは
まとめてこの世を追い出される
それがいやなら
嘘を捨てなさい
その肌のようになじんだ嘘の皮を
はぎ捨てなさい
痛さを耐え 寒さを耐え
自分の力で
それを乗り越えるのだ
本当に美しい人間になるために
すべての嘘を捨てなさい
そしてそこから
まっとうな自分を
まっすぐに生きていくのだ