黄金のステイションをつくり
神の救いの列車が止まってくれないかと
待ちました
でも来るのは風ばかり
もう列車はとうに行ってしまったのです
最後の最後まで
しまる扉を押さえていてくれた人を
みんなで殺してしまったからです
いやだったから
いやだったから
神の使いが美しいのが
いやだったから
神が定めた時の門が現れるまで
人は心を掃除して
鼠を追い出しておかねばならなかったのです
でもそれができなかったから
みんなで使いを殺してしまったのです
永遠に繰り返すはずの
さざなみの音が
微妙に変調し
主題を変えました
似通っているようでどこかちがう旋律が
世界をめぐっています
黄金のステイションに
不思議な虫がとまります
そしていうのです
のりなさい
もうあなたは
ここから去らねばならない
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