虚偽と死が踊る
舞台の中を
青い風が通り抜ける
月がかきまわした
甘い水の水面に
映っていた香が
ふいに姿を現し
一筋の白い柱となって
舞台に躍り出る
ああ
あれこそが真実だ
すべては虚偽だ
砂のようにたくさんの花を飾り付けて
いかにも美しく見せていた
虚偽の舞台が
それで凍り付く
あってはならなかった
あってはならなかった
あんな女など
美しいのに
何も悪いことをしない女など
ひとりでもいたら
世界が崩れるのだ
虚偽と死が
神のように踊り狂う
この舞台が
あほうめ
あほうめ
糞のような虚偽を塗りつけて
滅ぼせ
いやらしい豚にして
狂言の大根にしろ
あらゆる馬鹿が踊り狂う
一本の真実の骨を折るために
一粒の白い真珠を割るために
あほうめ
あほうめ
げんかいを
こえた
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