法則の一つの姿を
教えてあげましょう
百パーセント勝てる試合というものは
必ず負けるということです
一時は勝ったように見えても
鈍重な敗北が
舞い降りてくる
なぜそんなにまでして
勝ちたいのか
それは敵が
最も必要としている愛だからです
人間は
そういうものに挑むとき
決して負けてはならないと
あらゆる防衛線を張り
卑怯な方法で敵から力を奪い
絶対に勝てる方式に持っていくのです
だが
そうやって
出来レースのような試合を仕組み
実際に勝ってみると
何もない
馬鹿なことばかりを
ふんだんにやりつくして
あるものは
愛する者の消えた
砂のような世界だけだ
欲しかった愛の
すべてを自分のものにしようとして
完全に勝利しようとしてきた
人間の結末は
そういうものなのです
やってきたことの
すべてが馬鹿になる
馬鹿はこれがわからない
だから万軍を指揮して
たったひともとの
はかない芥子の花に挑んだのです
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