月の岩戸

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アンタレス・6

2013-12-29 05:28:08 | 詩集・瑠璃の籠

そんなものは
いらぬと言え
馬鹿にするのではないと
うそぶけ

えものをすて
体を砕き
己をぶつけてみよ
今ここで
自分が命を捨てれば
全てが助かるという時に
それをやるのが
男というものだ

れんがのようにもろい
自分を保つために
あらゆるレトリックを用い
敵前逃亡を許す文化を作り
それに逃げるのではない

命をかけることのできない男は
男ではない
岩のごとき自分を
まるごと砕いても
吠えて死ぬのが男というものだ

あらゆることが
むだになってもいいのだ
下僕に等しき
汚名を浴びてもかまわぬ
今ここで
己を砕いてこそ
己の価値がある
そこで
むかっていけないものは
馬鹿だ



おとしまえをつけよ
おのれの首を
全きままにいきることを
恥と思えぬようなら
おまえは腐っている

おとしまえを
つけるのだ



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1 コメント

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絵の解説 (てんこ)
2013-12-29 05:30:24
ギュスターヴ・ドレ、「キリストの勝利」部分、19世紀フランス、ロマン主義。
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