月の岩戸

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種の歌

2014-01-02 04:52:23 | 月夜の考古学

風は渡り 種をはこび
大空の陽は 野に光をまく
顔をあげて 歌を歌い
悲しみは 空に投げよう

明日もまた 笑うために
今はただ 瞳を心に沈めて
ことばもなく 生まれる歌に
そっと耳を 傾けよう

いつかきっと 芽生く種を
風の薫りに そっと隠して
野辺に眠る あなたの胸に
明日を信じて 届けよう

風は渡り 種を運び
大空の陽は 野に光をまく
歌いながら 笑いながら
悲しみは 空に投げよう

悲しみは 空に投げよう



(2002年、種野思束詩集「種まく人」より。
  トトロの挿入歌に寄せた替え歌)



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1 コメント

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絵の解説 (てんこ)
2014-01-02 04:53:59
ジャン・バティスト・カミーユ・コロー、「風景の中の聖セバスティアヌス」、19世紀フランス、新古典主義。
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