天暗き千歳の夢も問ひつきて
ウェヌスは目覚めマルスは眠る
底暗き水に落ちたる白玉の
色病まずして清みとほりけり
たれひとりこたふるのなき長き夜を
しづかに忍べ月下の蘭よ
星だにも捨てはつる夜の闇をゆく
たよりともせむ君たまふ花
わがたまをつらぬく糸の細かりて
絶ゆるなきそをまこととぞいふ
耳に寄す光散りくるさへづりを
書きつくしてよ鳥のうたびと
(2007年頃か。旧ブログ、歌集「ふゑのあかぼし」より。ふゑとは『不壊』であり、あかぼしとは朝に上るヴィーナスの星のことである。つまりこれは、愛は決して壊れないという意味である。)
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