グラウンドを走っていた有名選手が
突然倒れたかと思うと
猿のような小男の死体に変わっている
そういう現象も 起こり得るだろう
しかしそれは あらゆる現象のうちの
一つの例でしかない
嘘と盗みで生きている者が
百万人いるとすれば
百万の例が発生する
真実の音もない爆発は
DNAの鎖を引きちぎって
あらゆる馬鹿を裏返していく
そのたびに 人は新しい破滅を見る
月の隠喩で編んだ飴薬を
飲んではならない
飲んでも何もありはしない
あれはもう 何もできないのだ
どんなに おまえたちを
助けてやりたくても
神の口笛が 風の中に聞こえる頃
終末の物語は 新しい歌を静かに歌い始める
立ち上がることのできるものは
立ち上がれ
そして真実の自分を動かしながら
自分の本当の人生に向かえ
あまりのことに動けないものは
わたしが首をつかんで放りこんでやろう
どんな運命が待っていようとも
逃げてはならない
すべてを失い 孤児になることに
いつまでも驚いていてはならない
当然のことが返ってきたのだと思え
それが本当のことだからだ
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