月の岩戸

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ヴェガ・14

2014-04-02 04:06:31 | 詩集・瑠璃の籠

泉の水を吸い
日の光を浴び
静かな歌を歌う
大樹の下で
笛を吹きなさい

ものかげに隠れていた鹿が
ふと目をあげて
あなたを見る

自由を抱いた
あなたの胸に
光る安らぎがあるだろう
それがあなただよ

どこにいても
どこまでいっても
みつからなかった
ほんとうの幸福は
いつもともにあった

愛しているよ
いつからか ずっとあなたを見ていた
わたしのまなざしに
やっときづいてくれたか

明日も 明後日も
その次の日も
永遠に
ともにいることができる
あなたはもう
永遠に
わたしを忘れない

泉の水を吸い
日の光を浴び
静かな歌を歌う
大樹の下で
笛を吹きなさい

こころのままに
美しさに震える涙のままに
歌い 奏で
踊ろう
ほとばしる愛の水を
皆に分けてあげにいこう

愛しているよ

わたしは また
やって来る

また 会いに来る
わたしを見つけたら
小さく 挨拶をしておくれ
あなたの名前を教えておくれ

小枝のようにかわいいが
光る意味がある
小さな
あなたの名前を



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1 コメント

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絵の解説 (てんこ)
2014-04-02 04:13:24
ベノッツォ・ゴッツォリ、「礼拝する天使」部分、15世紀イタリア、初期ルネサンス。
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