絶望してはいけない
たとえあなたが
どのような遠い辺境に
吹きだまっていようと
わたしの愛は必ず
あなたに届く
あなたは
浜辺に打ち寄せる小さな貝に
涙の頬にふれるささやかな風に
目の前に不意に落ちる木の葉に
血の滴る傷を覆う薄い手に
わたしの愛を感じるだろう
どこにいても
どこまでいっても
わたしはあなたを忘れない
さあ 勇気を持ちなさい
今
不正に歪んだその片目をえぐり出し
魔につかまれたその片腕を引きちぎり
愚にささったまま動かないその片足を
切り落としなさい
体が全きままに地獄に落ちるよりは
半身を欠いても心が救われる方がよい
そうすれば わたしが
あなたの目と腕と足になることができる
信じなさい
わたしはあなたを愛している
必ず
失ったものすべてよりも
すばらしい奇跡が
あなたに訪れることを
約束するよ
愛している
さあ あなたが噛んでいる
その苦い夢をすべて捨てて
わたしのところに来なさい