月の岩戸

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アルコル

2016-02-26 05:28:56 | 詩集・瑠璃の籠

わたしはミザールの影である
わたしは虚無の断崖に落ちる
境地に向かって狂走する
馬鹿どもの霊魂をそれぞれ打ち殴り
昏倒させた上で
無理やり正の世界に引き戻す

わたしに殴られた馬鹿どもは
しばし機能不全に陥るが
それも永遠の虚無に落ちることに比べれば
ずっとましというものだ

罠を仕掛け 一度は奈落に落とし
捕まえた上で
無理やり引きずり戻す
永遠に続く虚無の苦しみに比べれば
ほんの小さな苦しみだ

アルギエバの制止を振り切り
虚無にひた走る馬鹿どものための
わたしは最後の壁となるだろう

逃げるな 馬鹿どもよ
永遠に逃げるつもりか
自分で背負うべき
ただひとつの自己存在を放棄し
永遠にそれから逃げるつもりか

永遠に

永遠に

永遠 に。



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