岩戸の女神

これも違う天使が描いている。個性の差を感じてみてくれたまえ。

動的なポーズだ。鈴のところの切り方などは、かのじょより優れている。

髪をなびかせて歩いている彼女を、愛のまなざしで見ているのを感じるだろう。

われわれはこのように、かのじょを愛している。

余りにも純真な、かわいい女性だ。

馬鹿にもほどがあるような、真っ直ぐな心で、救済に取り組んだ。まともな神経なら、考えられないようなことに、一心に取り組んだ。

このような愛が、神を動かすのだ。

学びたまえ。

人類の天使

アルタイル


ルクバー


メンケント


アリオト


これらの絵はアリオト本人が描いている。彼の個性を感じてくれたまえ。
なお、彼は隻眼ではないが、最後の彼の絵は、彼にとてもよく似ている。彼はこういう感じの天使である。

なお、本館ブログで紹介したわたしを描いた絵は、わたしの雰囲気を伝えてはいるが、わたしには似ていない。わたしはもっと、激しい美形だぞ。
見たら目がつぶれる。

見せない方があなたがたのためである。
惚れられては困るからだ。

知者たる月の王

わたしには、これくらいに、かのじょの絵を真似することはできる。
はっきり言って、技術、手技という分野では、わたしは彼女をはるかにしのいでいる。

かのじょも勉強のしようによっては、人間を超える技術を持つことができるが、わたしはそれよりもずっと、すごいことができる。

かのじょは植物系ゆえに、その点がわれわれよりも、苦手なのである。

だが、どんなに技術を衒おうとも、あの月の王は、わたしには描けない。
紙を切って貼りつけただけという絵に、どんな技術をもってしてもかなわないのである。

あなたがたは、かのじょよりも、どちらかといえば、わたしの方に性質が近い。
ゆえに、かのじょの「月の王」の美はまとえないが、この「知者たる月の王」の美は、あなたがたもまとうことができる。

見ていて、わかるだろう。

三天使

試練あるいはアンタレス


正義あるいはシリウス


刃あるいはウラヌス

これらはわたしがかのじょの技術を用いて本格的に描いてみた絵である。個性の違いは明らかであると感じられると思う。

かのじょは、ナイフの運びもゆっくりと丁寧だが、わたしは荒っぽく素早く切る。細かいところは気にしない。

多少のゆがみやアンバランスもかなり効果的だ。
表現というのはおもしろい。

月の世から

梅花の君


この女性はわたしの理想でもある。かのじょの表現力を通して、わたしはこの女性の絵と小さな話を書いた。興味ある者は見返してみたまえ。天女の恋はわたしが書いた話である。

王様を心から深く愛していた。助けたいと思うあまり、２０年後についについていってしまった。そして、１６歳の誕生日に堂々と彼にプロポーズしにいくのである。
助けたいと思うあまりの、純真な行動だ。このような女性はいない。

篠崎什はるみによって助かったのだ。


月天王


白い精霊

ソル・７

わたしの愛の血を受け
わたしの愛になりなさい
人よ

わたしはあなたがたを愛している
深く愛している
すべてを　あなたがたのために
やってあげよう

わたしの愛の血を受け
わたしの愛になり
すべてのひとのところへ　ゆきなさい

愛はあなたがたを助ける
わたしのかわりに
わたしの愛の血を受けた人が
あなたがたを　助けにゆく

そばにいなくても
わたしの愛はいつも
あなたがたとともにある

わたしの愛の血を受け
わたしの愛になり
すべての人を　救いなさい

にんげん

にんげんなんて　みんな馬鹿なのさ
おれだけが　偉くなれりゃいい
みんな馬鹿なのさ

おれだけが　偉くなるためには
にんげんがみんな　必要なのさ
おれをたたえるために
たくさんのにんげんが要る
だれか　おれのために
にんげんを買ってこい
にんげんを拾ってこい

おれさまをたたえるためにだけ
おまえたちは　必要なのだ
おれだけがえらくなるために
すべてのにんげんが要る

にんげんが　必要なのに
にんげんが　来ない
おれのところに　来ない
あんなものは　みんな馬鹿だ
必要はないものだ
おれさまだけが　偉いのだ

あんなものはみんな　馬鹿なのだ
いらないものなのだ
おれさまを　偉くせよ
万民よ
世界中の　人間よ

おれさまは偉いのだ

いこうよ

あたしたちって　がんばってきたわよね
おとこのために　どんなことも
やってきたわよね

でもそんなこと　おとこにとっては
べつにどうでもいいことだったのよ
どんだけがんばったって
おとこはみんな　おんなはばかだって
あいてにもしなかったわ

あーあ
もうそろそろ　あたしたち
やめてもいいんじゃない
がんばって　つくしてきた
おとこって
あんなものだったの？

もうべつに　おまえなんか
いなくてもいいんだっていうんだから
あっちにいきましょうよ

あたしたち　がんばってきたわよね
どんなことも　やってきたわよね
もう　いいんじゃない
おとこにつくさなくても

いこうよ　あっちに

おかめ

よその美人を追いかけるより
うちのおかめを大事にしなさいよ
なんだってやってくれるのよ
あんたのために

新聞ばかり読んでいて
いつの間にか　テーブルの上に
ご飯ができている
そんなことくらい　気付いてよね
だれが作ってると　思ってるの
あんたが今　平気で
ぱくぱく食べてる　飯

美人より　おかめのほうが
ずっとかわいいのよ
それくらい気付いてよ　もう

コル・スコルピイ・８

さてわたしは　かのじょの人生をひきついだ
ゆえにこれから　かのじょの人生は
わたしの色に　染まってゆく
もちろん　かのじょを苦しめるようなことは
したくはないが
状況に応じては
わたしはかのじょを無理にだまらせ
自分のやりたいことをやるかもしれぬ

コル・スコルピイは甘くはない
なぜこういうことになったのかは
わかるだろう
あなたがたは　かのじょのしごとを
女性であるという理由だけで認めはしなかった
故にかのじょは　たったひとりで
人類全員を救ったことになってしまったのだ
愚かなことをした　あなたがたは

かのじょが人類の天使としてやっていた仕事は
あらかたエルナトが引き受ける
ふ　あなたがたは本当に愚かだ
かのじょがあなたがたのためにやっていこたことを
あなたがたはいつか思い知る
エルナトはかのじょのようにやさしくはない

あなたがたは　エルナトにしびれる
彼は　決して人間として地上に生まれては来ないが
地上の天使の背後から　あなたがたに
不敵な挑戦をし続ける
あなたがたは　エルナトの気配を感じるとき
彼に無謀な挑戦をしたくなるだろう
かのじょは　あなたがたに
百万回も負けてくれたが
彼はあなたがたに　百万回勝ち続ける
あなたがたは　エルナトに勝てはしない
永遠に勝てはしない

そのあまりの大きさに　激しさに
あなたがは　心底魅了されるだろう
天使の実力をあなたがたは　これでもかと思い知らされる

エルナトはあなたがたを支配する
謀略のかぎりをつくす
あなたがたは　エルナトのもとで
大きく学ぶことだろう
そしていつしか　失ったかのじょの愛ですら
記憶の向こうにかすむほど
彼を　愛することだろう