月の岩戸

世界はキラキラおもちゃ箱・別館
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サダルメリク・10

2021-07-21 05:28:59 | 詩集・瑠璃の籠

男よ
立派なものになりたいと
ずいぶんとおもしろく
肉体を改造しているが
それがどんなにおかしなものか
自分では気づいていまい

本当のおまえはまだ
立派なことなどしたことはない
その小さな魂が
目からこぼれ出ているのに
なりだけはずいぶんと
立派なかたちをしている

何のためにそんな恰好をしているのか
女をひきつけるためか
よその男に勝つためか
あほうの志はせまい
そんな立派なかたちをしていたら
ずいぶんと立派なことをせねばならないのに
おまえは恰好をつけるだけで
偉いことは何もしないのだ

本当に立派な男になりたいのなら
自分の身をつぶしてでも
高きもののために働け
命を三度もかけて
愛のために勇を実行せよ
いつまでも母の前掛けに隠れて
人を馬鹿にしているのではない

盗みで作った
格好のいい肉体を見せびらかして
女をだまそうとばかりしているから
本当の自分が
みじめに小さくなってくるのだ

男よ
かたちとは本来
心そのままを表すものだ
何も偉いことをしたことがないのに
立派な姿をしていることが
恥ずかしくはないのか
苦しくはないのか

もうそろそろ
本当の自分に戻れ
今の自分にちょうどいい
本当の自分の姿に戻れ
そしてそこから
すべてをやり直していくのだ




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トリアングルム・42

2021-07-20 04:59:09 | 詩集・瑠璃の籠

神の与えた
本当の自分を
よしというものは
神の門より入れ
そこには愛がある

神の与えた
そのすがたを喜び
永遠に自分を生きていくと
誓うものは
神の門より入れ
そこから永遠の未来が始まる

神は愛ゆえに
すべての人間を創った
すべての人間を
よきものに創った
ゆえに本当の自分を
素直に真面目に生きよ
それだけで人間は
素晴らしいものになることができる

その自分を嫌がり
いたずらに他の自分になろうとして
人を盗み神を盗み
いやらしいことばかりするものは
もう神は拒否する
それらは
神が創ったおぼえのない
妙なものになったからだ
もう二度と会いたくないと思うほど
ひどいものになったからだ

神の門は
魂の門である
本当の自分を生きるものは通れる
だが
本当の自分をいやがるものは通れない

人類はこの神の門の前で
二手にわかれ
永遠にたもとを分かつことになる
神の門を通り
美しい愛の世界にこれからも住みたいなら
あほうはやめ
本当の自分に帰るがよい




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ガラクシア・49

2021-07-19 05:41:50 | 詩集・瑠璃の籠

おとことおんなの
どちらが偉いかということを
神は言うたことはない

おとこもおんなも
神が創ったすばらしいものなのだ
どちらがすぐれているか
などということはない

おとこというものは
愛のために自分をやっていく
すばらしいものなのだ
おんなというものは
愛のために自分をささげる
すばらしいものなのだ
神はそういうふうに
おとことおんなを創った

愛し合い助け合うことによって
おとことおんなは
美しい愛のかたちをつくるのだ
そのいとなみを
馬鹿にするでないぞ

セックスを支配したいがために
おとこがおんなを馬鹿にしてきたことは
おとこの暗い罪になっている
おとこはそれをまだ
一度も支払ったことがない

おんなを馬鹿にしてきた分
おとこは馬鹿にならねばならない
あまりにもつらいことを
耐えねばならない
すべてをみんなのためにやって
犬のように馬鹿にされねばならない
なぜならおとこは
おんなをそういう目にあわせてきたからだ

おんなはなにをやっても
すべてないことにされてきたのだ

おとことおんなを
正しい愛のすがたに導くために
神は教えるのだ
もう二度と
互いを馬鹿にするようなことを
してはならないと




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スピカ・56

2021-07-18 05:21:00 | 詩集・瑠璃の籠

嘘と本当の間の
境界線に絡まれ
身動きができぬ魂を解き放ち
真実の空に伸び上がりなさい

あなたはすべてを失い
すべてを得るだろう

間違いの中で得ていた
恵みはすべて消え去り
かわりに愛があふれかえるだろう

真実の空は高く澄み渡り
あなたの汚れを
すべて浄めてくれる

本当の自分とは
愛によってすべてをやっていく
よきものだったのだ

その美しい本当の自分を
真正面から受け入れ
愛の道を
まっすぐに生きていきなさい

永遠を生きていく自分の
真実の幸福が
あなたの魂を
最高の愉悦へと導くだろう

それは
失ったものすべてよりも
はるかに豊かな
神の贈り物なのだ




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ヴィンデミアトリックス・50

2021-07-17 05:03:02 | 詩集・瑠璃の籠

人よ
神の導く愛の道を
まっすぐにゆけ

悪に迷い
乱れに乱れてきた
人間の道を立て直し
ただひとすじの愛の道を
まっすぐにゆけ

長い迷いの日々であった
おまえはあさはかな罪を犯し
自分に絶望し
自分以外のものになりたいと
人から盗んだ自分をかぶり
すべてをだまそうとしてきた

いやらしいことをした
暗いことをした
自分が嫌でたまらず
永遠に逃げ去ろうと
もがき続けてきた

その迷いの闇に苦しむ
自分を救い出し
本当の自分をつかみ
この世に自分の自分を打ち立てるのだ

そうすれば
ただひとすじの愛の道が
永遠の未来に向かって
まっすぐに伸びているのが見える

未来への希望は
すべて自分の中にある
たとえ犯した罪がどんなに深かろうと
おまえはそれらをすべて
浄めていくことができるのだ

人よ
神の導く愛の道を
まっすぐにゆけ
それは神が
すべての魂の中にしかけた
すばらしい未来への道なのだ




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ジュピター・5

2021-07-16 06:12:57 | 詩集・瑠璃の籠

宇宙開発は
人類の英知がなせる偉大な事業ではなく
何も知らない馬鹿による愚行である
罪を重ねるだけで何にもなりはしない

この地球にも
すばらしい霊魂があるように
他の星々にも
すばらしく高い愛の存在があるのだ
それを知りもせず
星々をまるで物質のように扱うのは
心魂のある人間を
物体のように扱うことに等しい

星々に
奇怪な探査機を投げ込むことは
星々にとって
目に岩を投げ込まれることのように
痛いことなのだ
それは星々の心を
激しく傷つける

宇宙開発はやめなさい
巨費と情熱を投げ込んでやっていることを
すべて否定されることはつらいだろうが
それは人類の愚かな罪にしかなりえないのである

いつか遠い未来
人類が発した探査機が
地球に帰ってくることだろう
その時人類は
かつて自分たちがどんな馬鹿なことをしたのか
思い知ることだろう

宇宙開発はやめなさい
今すぐにやめなさい
それは人類の英知などではなく
宇宙の愛の秘密について
何も知らない馬鹿の愚行なのである




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ルクバー・19

2021-07-15 05:07:33 | 詩集・瑠璃の籠

来る
神の時代がやって来る

万年の間続いた
悪魔の時代は終わり
神が光の剣をもて
この世をさばきにやって来る

あふれるほど嘘をつき
好きなように神の宝を盗み
偽物の王をいくつも立ててきた
馬鹿者どもよ
おそれおののくがいい

人間の目に神の光が宿り
悪魔の正体を
見破ることができるようになったその時
神は悪にすさんだこの世を
ひっくり返す

悪魔の正体とは
まだ算盤をはじくこともできぬ
凡庸の海に溺れた
暗黒の幼児なのだ
誰よりも自分が尊いと思う
獣の境地を神とする
おそろしく幼稚な魂なのだ

それは
自分の小ささに絶望し
何も知らない何もできない
馬鹿こそが偉いのだと
世界をさかさまにして
神を下僕にしようとした
あまりにも愚かな人間なのだ
いやもう人間ではない

万年の間
悔い改めをこう言葉が重ねられたが
悪魔は耳も貸さず悪事を重ね続けた
そして限界を超え
人間を壊し
もはや人間ではないものとして
この世を追い出されるのである

あほうよ
自分を守る恐怖の卵から
最後まで出てこなかった馬鹿者よ
神はおまえたちを一人残らず掃除し
この世のすべてを改める




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ゲンマ・63

2021-07-14 06:59:28 | 詩集・瑠璃の籠

人間よ

この世に吹き荒れた
嘘と暴虐の嵐の中で
ひとりの自分を守り
正しく生きてきたものは
喜べ
おまえたちには
豊かな未来がある

神が与えた
美しい未来がある
それに向かって
今こそ自分をやり始めるがよい

この世界には
迷いの時代に人類がなした
深い罪業の穴がある
それをみなの努力で
埋めていくのだ

恐れるでない
それが星三つも入るほど
深い穴であろうと
神の与えた自分を信じれば
できることなのだ

償いの過程の中で
美しくなっていく自分を感じ
おまえたちは幸福に酔いしれるだろう
なんと自分はすばらしいものなのかと

そうとも
自分とはあまりにも
すばらしいものなのだ
あらゆることを
やっていくことができる
その自分を
神はおまえたちに与えたのだ

神はおまえたちを創り
それをおまえたちのものとしてくださった
それを自分の自分という
自分の自分とは
神が人に
あらゆる自由を許して下さった
その証なのだ

その神の大徳の前に
素直に頭を垂れ
感謝するがよい
なんとすばらしいことを
してくださったのかと

神の愛の真実を知り
ほとばしる愛の中で
永遠に
自分をやっていくがよい




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アルヤ・63

2021-07-13 05:12:23 | 詩集・瑠璃の籠

永遠の黄昏の荒野に
追い出される前に
自分というものの真実を
つかんでいきなさい

あなたは愛をあなどり
愛を馬鹿にし
ひどいことをやりすぎて
とうとう愛に見捨てられた
判決は下り
愛がほとんど何もない
黄昏の荒野へと向かわねばならない

そこは地獄よりも苦しいところだ
何もない何もない何もない
砂と風ばかりが
あなたの孤独をさいなむ
寒い虚無の岸辺なのだ
神に見捨てられた者が
そこに行く

そのむなしい荒野での
永遠を耐えてゆくために
本当の自分というものを
覚えていきなさい
嘘偽りの仮面ばかりを生き
暗がりに押し込めてきた
本当の自分以外に
自分を救えるものはいないのだと

神はもはや
あなたを愛することを
すべておやめになる
あなたは神と
何の縁もないものとして
荒野で永遠を食べていかねばならない

悲しい人よ
その永遠を少しでも明るくするために
嘘偽りの仮面を脱ぎ捨て
本当の自分に戻りなさい
神が創ってくださった
その本当の自分だけが
あなたの神になる

すべてに見捨てられた
あなたのための
たったひとりの
決して見捨てない神になる




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ガラクシア・48

2021-07-12 05:09:25 | 詩集・瑠璃の籠

自分を信じ
愛を行え

神は人を
素直に自分を行ずるだけで
すべてが愛になるように
最初から創ってある

そのように見えぬのは
人が自分というものを
苦しがり嫌がり
逃げようともがいて
馬鹿なことをやるからだ

人間の自分というものに
神は美しい仕掛けをしておいてある
真面目に自分を生きるだけで
いいことがいくらでもできる
すばらしいものに創ってある

人間とは
すばらしいものなのだ
神はくだらぬものなど
創ったことはない
人間をくだらぬものだと蔑むのは
それを創った神を馬鹿にすることだ

神を信じよ
自分を信じよ
自分の真実に目覚め
神の心を理解し
美しいものとなって
すべてをやりはじめるがよい




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