4CATS

この平穏退屈な日々にもそれなりに感動って在るもの。

第80回 アカデミー賞を見た後で

2008-03-09 00:42:17 | 映画あれこれ
昔からアカデミー賞の放送を見るのが大好きだったんだけど、何年か前からすっかりご無沙汰してました。

今回、久しぶりにテレビで見たけどやっぱり楽しかった~
あの優雅な赤絨毯。生まれ変わったら、あの赤絨毯を歩けるような女優になりたい!!なんていうのは夢のまた夢の夢。

何が好きかって、一番の目的はドレス。趣味のいい人イマイチな人、いろいろいますが、どんなドレスも見ててこんなにも楽しいのは、きっと女の子の特権ね
もうひとつは、最新映画をチェック出来ること。と、受賞した俳優たちの大袈裟すぎる何だかよく知らない面々の名前を挙げ連ねて感謝の意を表するスピーチや、司会者はじめ、各プレゼンターのユーモアあるコメント。かなり真剣な祭典だと思うのに、司会者の時にややブラック過ぎるジョークに、アメリカの言論においての大いなる自由さに感心したり、そうゆうのは、我々日本人にはなかなか真似できない技のような気がして。

今回、主演女優賞に輝いたマリオン コティヤール。“愛の賛歌”で有名な歌手 エディット ピアフを演じた仏女優。映画の中での彼女は、あまりにピアフで、まさかこんなチャーミングな女性だとは夢にも思わなかったので、びっくり。

脚本賞をとった“JUNO”も楽しみだし、“つぐない”も観たい。
2時間半の授賞式を見終えて、お風呂にでも入ろうと洗面所の鏡を覗くと、そこに映った自分にびっくり&がっかり。すっかりハリウッドのゴージャスな世界に浸かってた私、現実を忘れてたよ

結局、現実はやっぱり厳しかった・・のでした。

S坂と近江洋菓子店

2008-03-09 00:16:19 | こんなもの食べました
お墓参りの帰りに、せっかく暖かくなってきたのでその辺をあてもなく散歩して帰ることにした。お墓のあるのは文京区の本駒込。これまでに何度か辺りを散歩してみたけど、たいして面白い発見はなかったんだけど、とりあえず今まで通ったことのない道を好んで歩き始めました。

着いたのは、根津神社。幾重にも連なる赤い鳥居の下を歩いてるうち、はて?これって、いったいどうゆう意味があるのかなあ?日本人なのに全然わからないや。知らない神社なんかを訪れると、ソフィア コッポラ監督の映画“ロスト イン トランスレーション”のスカーレット ヨハンソンの気持ちになります。目に飛び込んでくる神社の朱色がなんだかとても新鮮な色に映るんです。


それから森鴎外の小説“青年”に出てくるS坂を昇り、東大前の道を延々と歩いた頃には、すっかりお腹が減ってしまい、甘いものでも食べたいな~と。
目の前にレトロなウィンドウが。近江洋菓子店と。2、3歩通り過ぎた後振り返ると前に誰か入っていったのでつられて入店。

創業明治17年のこの洋菓子店は天井が特別に高く、ウィンドウにはなぜかとってもレトロに見える焼き菓子の詰め合わせが並びます。ケーキも、どれも全然スタイリッシュじゃない代わりに、懐かしさを感じる代物。

奥にあるカフェは、ずっしりした存在感のあるカウンターに4人掛けのテーブル席が二つ。飲み物はセルフサービスで、五百円でカップを買ったらあとは、好きなものを好きなだけ飲めます。つまりドリンクバーになってます。
フレッシュジュースや、ボルシチがあるのが特徴。私はストロングコーヒーと、チョコレートミルクを加えたカフェモカ、ボルシチ、それにブルーベリータルトを頂きました。とても美味しかったです。

楽しい気分にちょっとだけケチがついたのは、カウンターが割といっぱいだったので、4人席に座ってふうと一息ついた途端、店員さんに
「お客様、こちらにお座りください」
と言われたこと。4人席に座った私もいけないけど、もうちょっと言い方あるじゃん。となんかカチンときてしまいました。

まあそれはともかく、しつこいようだけど、レトロな店内に、時間を忘れるどころか何十年も前にタイムスリップした気分になれました。こころなし、ボルシチも昔っぽい味したな~(てどんな味なんだ・・)