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この平穏退屈な日々にもそれなりに感動って在るもの。

女友だちの賞味期限

2016-11-29 12:50:39 | 私の読書日記
一年くらい前に読んだ本で、最も共感した本。
友達(それも親友に近いくらいの)との関係に悩んだことのあるすべての女性に読んでみたらいいとお薦め出来る本。
 
アメリカの女性作家数人が、各々の友達、友情にヒビが入ったり、様々な理由から、破たんが来て失ってしまった友情について、率直に語った一冊。全て実話だというところがミソ。面白いのは、破たんした一つの友情について、双方から語り合ったもの。そう、公平に両方の目線からの話があるのだ。

私はこれを読んで、ああ、友情や友達関係に悩んでいたり、かつての(今では失われてしまった)友達を恋しく思ったりするのは、(当然と言っちゃ当然だけど)自分だけじゃなく、海を越えた彼女たちも、こんなに時には何十年と昔の友情にさえ、未だに傷つき、心ひきずっているんだなあと、びっくりしたと共に、安心もした。昔の友情をひきずっているのは、自分だけではないのだ。


以下抜粋↓

「女と女のつきあい、それは実はとっても難しいものだ。

 そしてたいがいの女たちが友情を失ったことがある。

 そのうえ、それを誰にも上手に説明することができない。

 友だちを失うことを口に出して話し合うことはほとんどない。悲惨な恋愛の話はいくらでもあるのに。壊

 れた友情は隠しておきたい秘密のようだ。誰かに、『あの友達どうしてる?』と聞くと、たいていはこんな

 答えが返ってくる。『けんかしたの。いろいろあってね。』

 詳しい事情を説明しないですむように、注意深く言葉を選んだ返事だ。」

夏目漱石三部作を読んでみて

2016-11-28 22:55:38 | 私の読書日記
今年で、夏目漱石の没後100年になるらしい。

そんな事とは知らず、夏頃、なんだか急に読みたくなったので、「三四郎」「それから」「門」と三部作と言われる三冊を読んだ。

まず「三四郎」は今でいう東大の大学生。故郷の熊本から東京に出てくる汽車から話が始まる。
興味深かったのは、その汽車で向かい合わせた子供のいるらしい女性と、途中下車した駅で別に恋に落ちたとかでなく、同じ宿屋の部屋に泊まったりしたことだとか、東大近辺の街の様子、当時の暮らしぶりなんかが新鮮に感じられて面白い。必ず下女がいて、身の回りのことをやってくれる住み込みのお手伝いさんってことだと思うけど、「下女」って言葉がなんだかイヤねえ、、、

2作目の「それから」が正直一番苛々しながら読んだ。
主人公の代助がいい年してとにかく働かない。日毎思索に耽ってばかり。
私、働かない男が何より嫌い。だから、もう最初から最後まで煮え切らない親のすねかじりの代助が腹立ってしょうがなかった。


3作目の「門」が一番面白かったような気がする。
三部作だけど、主人公の名前も違うし、何となく続いているようで違う。
「門」では、宗助が(今度はちゃんと働いている)親友の妻を奪って結婚し、
夫婦二人で、裏切ったことをずっと負い目にしながらも、慎ましく暮らしている中でのことを描き、
「それから」は、代助が、親友に、自分も好きだった女性と結婚させてしまったことを後悔して悶々とする様を描いている。

「門」はなんだか切ない。
そんなに裏切ったことを負い目に思ってるなら、最初にどうしてそうしたのよ、と怒りたくもなるし、
そうまでして一緒になったんだから、あとはもう責任とって幸せにおなりなさいよ、と叫びたくもなる。

漱石って、どうしてこういう横恋慕して親友の妻とかを奪っちゃって罪の意識に苛まれる話が多いの??

女なら、砂の数程もいるのに、どうしてよりによっていつも親友の妻??

他人の物が欲しくなるのかなあ。。。

我が家のささやかな金曜日のおたのしみ☆

2016-11-25 17:25:44 | わたし的育児日記
最近の金曜日のちょっと楽しい過ごし方。

それは、金曜ロードショーで子供向け映画をやって、なおかつ翌日が学校が休みの日は、
リビングに布団を敷いて、寝る準備ばっちり整えて寝ながら映画を楽しむ。
冬は特にこれがぬくぬく出来て楽しい。

普段は8時半に眠る子供たちも、眠い目をこすりつつ映画を見るのだ。

今夜は「ハリーポッター賢者の石」です。

胃腸炎、悪夢の日々、恐怖の館

2016-11-22 12:09:51 | わたし的育児日記
先週の夕食後、もりもりとほぼ完食したあとで、5歳の娘がお腹が痛いと言い出した。

お腹が痛いからお風呂掃除は出来ないと。(うちではお風呂掃除が娘の仕事)

最初は、💩したいだけなのかと軽く見て、掃除は私がしてそのまま子供たちとお風呂に。
シャンプーしていたら、やっぱり痛いとつらそうなので、上がって、もしかしたら、と朝ママ友から来たメールが頭を過った。彼女の、うちと同じ年の男の子が、今朝気持ち悪いというから病院に連れて行く途中で、吐いて、胃腸炎になったという内容だった。

それを聞いていなかったら、そのまま寝かせていたかもしれない。
胃腸炎だったらどうしようと思いながらも、ボールにビニール袋を巻いたものを用意して、背中をさする。気持ち悪さはピーク。吐く前って本当に苦しいよね。胃腸炎に付き物の、マーライオンの如く吐きました。

と、そこまでは何とか。

そのあとが酷かった。一晩中、吐いて吐いて、朝までに6回。中には受け止めきれないものもあり、吐き気と眠さとで、布団の上の吐しゃ物の上にそのまま倒れこんだ娘、こんなに具合悪い時なのに、服を脱がせてシャワーで流すも・・。


いつ吐かれるかわからないので、殆ど寝ずの看病。

吐いた直後は落ち着くのですが、すぐに気持ち悪さお腹の痛さが始まって、結局24時間後にもう一度嘔吐。


内容は、胃液をごっそりスゴイ量を吐き出す感じで、こんな胃腸炎は本当に初めて。

娘の吐き気が落ち着いた頃、心配なのは家族への感染。

今まで数々の胃腸炎の悲惨な話を聞いてすっかり耳年増だった私。いくら完璧に防いだつもりで処理できたとしても、強烈なのはうつるよ、と聞いてはいました。私はもう吐しゃ物の湯気なら嫌というほど浴びてるし・・。


結局、息子が60時間後、私が78時間後に感染。でも勢いを弱めたのか息子は娘に比べると10分の1のレベル。私は、夜中に一回。でも来るぞ来るぞという言いようのない恐怖感と、吐いた時のお腹の中は悪魔でも住み着いているのかと疑いたくなるくらい、猛烈な吐き気だったことは確かです。


強烈な胃腸炎にかかったあとは、食べたくなっても本当に胃に優しいものを少量ずつ。
食べてすぐ寝ない。私はこれを軽く見て、娘の回復を遅らせてしまった。


ちなみに夫は、ムカムカっと来た時に、乳酸菌飲料を飲んで、なんとか事なきを得たそうです。(本当にそれが効いたかは不明)

ちなみに、息子は軽かったにもかかわらず、二年に一度の大切な学芸会に出れなくて、楽しみにしていた私たちも、本当に残念な、悪夢の数日になってしまった。


一人暮らしの母は、暫くは、この恐怖の館には近づきたくないと。


ああ、今日久々に登園して、本当に娑婆に出た気分。


普通の日々に改めて感謝。

そんなこんなで、私の37歳も終わって、今日は私の誕生日。


朝の地震、怖かった、、、



「遠い太鼓」をよんで。

2016-11-09 16:18:58 | 私の読書日記
村上春樹の小説より、力の抜けたエッセイが断然好きだ。

あんまり好きなので、いつも読むのが勿体なく、毎日ちょびっとずつ大事に読みたいと思う。


「遠い太鼓」は、30年前近く前のヨーロッパ(主に、ギリシャとイタリア)におよそ3年間転々と移り住んだ著者の記録が分厚い本になっている。(この時代に、「ノルウェイの森」と「ダンスダンスダンス」を書いた)

もともと、紀行文も大好きだし、村上春樹だし、30年前のギリシャとイタリアの様子が克明でとても面白かった。大満足の一冊だった。

特にな~るほどと思ったのが、イタリア人に関するエピソードで、ムッソリーニの政策で、一番の失敗は、イタリア人に戦争をさせたことってところ。陽気なイタリア人は、けしてお国のために犬死はしないであろうことなど、こういった知られざるお国柄エピソードって興味深いと思いません??



アメリカ大統領選、まさかまさかのトランプに決まりそう、イギリスのEU離脱といい、予想外の展開。
世界はどうなっていくの???

オリンピックは、たった2週間の祭典です。

2016-11-01 10:46:35 | とりとめもない話
毎年、夏の終わりはちょっと哀しいのに、今年は降りやまぬ雨とじわじわの蒸し暑さに辟易しているうちに、あっという間に秋になってしまった。そして、最近では、秋もひとっとびにダウンコートに腕を通したくなる程寒い。

そして、今年も気づいたら、残すところあと僅か2か月。ハロウィンも終わり、大好きなクリスマスシーズンに街が染まる。



最近やっとノーベル文学賞を受賞したボブ ディランが声明を発表したけれど、私はやっぱり文学賞は本当の作家に賞を授与してほしいけどなあと思う。何のための文学賞なの??

それと東京オリンピックの各種競技場問題には心からうんざりする。

正直、一都民として、だからオリンピックなんて招致してくれなくていいと思ってたんだけど。
それより、ほかのことにお金を使ってほしい。莫大な費用をかけて、立派な施設を造っても、オリンピックは、4年後のたった2週間の出来事です。そのあとの維持費、運営はどうなるんだろう。人口だって減り続けてるのに。ついでにいうと、新たな道路もリニアモーターカーもいらない、私は、新幹線にさえ、もう十年近く乗ってなくて、それでも何も不便はないのに。