4CATS

この平穏退屈な日々にもそれなりに感動って在るもの。

野草:いま、ここで生きてる を見て

2024-06-05 22:50:59 | 美術館に行って
書きたいことがいっぱいあるのに、なかなかその時間を取れない私。何はともあれ、休日となるとただひたすら、掃除はしないと気が済まなくて、掃除だけは熱心に2時間でも3時間でもやるくせに、となると、あとは料理作って、何して、ってやったらあっという間に1日が終わってしまうの。

でも、さすがに、今週末でこの展示は終わってしまうから。

横浜美術館で開催中の3年に一度の現代アートの祭典に、高校1年生の息子と二人出掛けた。今回のテーマは「野草: いま、ここで生きてる

ウクライナとロシアの戦争や、イスラエルとガザの戦争など、、未だ各地で争いが絶えない世の中だから、現代アートの中でも考えさせられるテーマのものが多かった。
久しぶりに現代アートを見に行ったけど、やっぱりガツンと面白くて、見終わった後、色んな複雑な気持ちがごた混ぜになって、本当にお腹がいっぱいな気持ちになった。

展示は、害獣駆除の猟師さんの話から始まり、(これが最初からとても考えさせられた)台湾の縫製工場の女性たちの暮らしを知るための部屋、日中戦争下に産まれ、つい2年前に亡くなった、富山妙子さんという世界中を周った画家の作品。(どれも素晴らしい)NYは結局白人社会なんだということを訴えるためスーパーマンの格好をしてブロードウェイを這ってまわるアフリカ系アメリカ人アーティスト。なぜか総理官邸前まで箒でゴミを運び続ける人、などなど、盛り沢山。

エントランス


台湾の工場、部屋とも言える簡易2段ベッドに腰掛けて、工場での日常に見入る。


音楽を奏でる骸骨たち




息子のお気に入り。おまけのような作品の一部

私が気に入ったのはこれ↓

ユーゴスラビアのコソボ紛争の元で送るささやかな日常。


可愛くって、思わずクスッとなる可笑しみがある、と同時に悲しみもある。

美術館を出ると、美術館前の噴水で水遊びをする幼い子供達に羨望の眼差しを向けつつ、赤れんが倉庫を目指す。まるでデートじゃん、と昔よく訪れた横浜に、年頃の息子と歩く幸せをそっと噛み締めながら、中華街を目指すも、途中でゲリラ豪雨に遭い、(この数年、たまに横浜を訪れると毎回豪雨に遭う。)敢えなく帰宅。
横浜は、花火大会なのだった・・中止だったかな、、

横浜美術館トリエンナーレ「野草:いま、ここで生きてる」は6/9(日)までです。


寅さん寅さん寅さん。シルバーウィークは柴又へ行こう♪

2022-08-16 09:01:05 | 美術館に行って
今年になって初めて見始めた「男はつらいよ」。5月には柴又にも足を運び、寅さんミュージアムを堪能。

結局今年のお盆休みはどこにも行かなかったので、家で毎日録り溜めしていた寅さんを見た。全50作のうち27作品を見たことになる。



毎回、寅さんにツッコミ入れながら、寅さんって結局アダルトチルドレンなのか、ピーターパンシンドロームなのか、とか、さくらは完全にブラコンだし、もう大学生にもなる息子の満男に対しては過干渉な親だし、と時に自分と重ね合わせながら、でもやっぱりあの寅さんが帰ってきて、時のマドンナが追いかけるように訪ねてきてのあの茶の間でのひと時は眩しいなあって思う。



初の柴又は同じ東京とはいえ、かなり電車を乗り継いで到着した感があったけど、降りた瞬間から、寅さんワールド全開。駅前の今川焼屋さんで、小腹が減ったので焼きそばを食べた。値段確か300円ほどで久しく食べてない縁日の焼きそばのようで、とてもとてもおいしかった。


参道にある駄菓子屋さん。中に入るとその品揃えに驚く。
今度は娘を連れて駄菓子の大人買いをしたい。




帝釈天に続く参道は、どれも映画のセットのよう。だけど本物です。
惚れ惚れしながら歩く。



帝釈天も映画そのままの貫禄で大感動。

そこを抜けてしばらく行くと、山本亭という和洋折衷のそれはそれはうっとりする御宅へ。入場料を払って見学、気持ちのよい日本庭園を眺めながらお抹茶を戴けます。




お座敷で使う子供用の椅子が可愛い。

その山本亭と寅さんミュージアムは抱き合わせのチケットがお得。山本亭の向かい側に寅さんミュージアムが。

期待していた以上に楽しくて。何時間も過ごせる感じ。今度は母も連れて行きたいな。


ミュージアムを出るとお馴染みの土手が。
嬉しいのが高い建物(タワマンみたいの)が全然なくて、風景がほとんど変わっていないこと。最近の東京じゃないみたい。ここも気持ちがいいので、天気の良い日に日がな過ごしてみたい。

柴又は駅降りて、すぐに参道で帝釈天で土手につながるので、高齢の寅さん世代の親を連れてのお出かけに、シルバーウィークなんかにちょっと親孝行とおすすめです。
私も早速今年そうしてみようかな。

ゲゲゲの妖怪100物語

2019-08-13 19:41:43 | 美術館に行って
池袋サンシャインシティ文化会館で八月10日から始まった『ゲゲゲの妖怪100物語』
始まり前から楽しみにしてた息子と家族全員で行ってみた。



サンシャイン自体、私は20年ぶり。
池袋は正直元々あまり好きじゃなかった。



チケット売り場のアルバイト君たちも、まだ始まったばかりでわかってない感じ。
家族四人で割引600円効いて、5200円。
高い。

でも、この時は元取れるくらい面白いんじゃないかと期待してた。



ゆっくりまわって、30分。




正直にいいます、めちゃくちゃつまらなかった。こんなつまらないとは、言葉がない。絶句。

今後はよーく吟味して見に行くか決めることにします。


キスリング展

2019-07-03 17:42:32 | 美術館に行って
今年は久々に梅雨らしい梅雨な毎日。

洗濯物の生乾きの匂いが本当に悩ましい日々。

先週の土曜日、東京都庭園美術館でやっているキスリング展に行ってきた。

今年、小学5年と2年になる子供たちは絵を描くのが大好きだし、中学生以下無料だったりするので、これからはもっと絵を見に行こうと思っての出来事…

うちの子はマナーも悪くない落ち着いた子たちだと思うけど、まあ、子連れで見てると、常に監視されながら絵を鑑賞しなきゃいけなくて、何とも落ち着かない。

正直、注意することを探されてる感じで、

もっとゆったりした気持ちで見たかったなぁ…


恋に落ちて@朝倉彫塑館

2019-06-25 17:56:11 | 美術館に行って
今日、とてつもなく素敵な美術館に行った。

日暮里の駅を降りてすぐ、



朝倉彫塑館。

一歩足を踏み入れた途端、どうしようもないほど恋に落ちてしまった。



今まで知らなかったなんて悔しすぎる…

入り口にあったこの彫刻、カミーユ クローデルの「お喋り女たち」を彷彿とさせる。人間が集まって雲に。



彫刻家、朝倉文夫の自宅兼アトリエがそのまま美術館に。

まるで、ロダン美術館。
それより素敵かも。

彫刻自体も、まるで日本のロダン。



屋上庭園からは、スカイツリーも。




オリーブの木とアパガンサスの花が素敵。



中だけでなく、外にも彫刻が。
これが、やっぱり相当素敵。

思わず溜息。



猫をこよなく愛して沢山作品を造った。



近いうち、子供たちを連れてまた訪れる。

友達にも紹介したい。

知らない街をこれからはもっと積極的に歩いてみよう。

でもここを超える場所なんてあるかしら…

水木しげる展

2019-06-17 15:48:08 | 美術館に行って
横浜そごうデパートでやっている水木しげる展に行ってきた。

何しろ、水木しげるに夢中の息子に行きたい行きたいと促されて、久しぶりの横浜。

勝手に空いていると思っていたので、チケット買うのにも並んだことにびっくりした。

そして、私みたいな子連れが多いかと思いきや、老若男女あらゆる世代。

それもそのはず、水木先生は知れば知るほど、人生が深い。作品も深いし、絵もすばらしく上手い。

やっぱり漫画家は漫画家でも相当なお人だったのだなあ。


訪れたのが父の日だったから、水木先生の娘さんがお話しをしに美術館に来てくださっていて、

息子は感激して、一番前で娘さんの話を興味深く聞いていた。

たまたまそんな日のその時間に訪れるなんて、息子の水木先生大好きな並々ならぬ気持ちが通じたのかなあと思った。


昭和が懐かしい

2019-01-07 19:10:51 | 美術館に行って



土曜日とは一転、急に1月らしく寒くなる。

家族で初めて両国の江戸東京博物館へ。


4年生の息子の冬休みの宿題が、ちょうど、『昔の道具調べ』

私はかつてホストファミリーで来ていた仏人(でも誰だったかをどうしても思い出せない)と訪れて、

すごく良かった記憶があり、行きたい行きたいと思って、腰の重い私は結局今になってしまった。



JR両国駅、降りると昭和50年代に優勝した力士の大きな写真(肖像画?!)に目を瞠る。

さすがは両国。なんだかどこかに観光にでも来た気分にしてくれる(^^♪


江戸東京博物館は、殆ど駅直通。駅降りるとすぐに美味しそうな飲食店が一挙に入った建物があり、そこで

食べると博物館が半額になったりする店もあるみたい。


10年以上前だけど、記憶に強く残っていた日本橋が入館するとすぐ目の前に広がる。

館内は照明も煌々としていないので、何だか寛いで、どこかの時代にタイムスリップしやすい環境になっている。


江戸時代、明治、大正、昭和とそれぞれの暮らしが実際の室内ごと移築されて見れたりする。


ゆっくり一日かけて楽しめる。


私が特に懐かしかったのは、昭和の団地の室内。友達が団地に住んでいて、しょっちゅう泊まりに行った家だから、

自分の家のように懐かしい。

懐かしくて懐かしくて、ああ、街ごと自分ごとあの頃に戻りたい。(そんなアニメが昔あったよね)



そうそう、特別コーナーでは、からくり人形の実演をやっていて、水銀を使ってばく転する人形や、実際の墨で字や絵を描く人形、

矢を持つところから、それを的に放つ人形、手品人形、などそのからくりの素晴らしさに感動感動。本当に素晴らしかった。



帰宅後、まだまだタイムスリップ気分の抜けない私は、自分の子供の頃の街並みをググってはそこに幼き日の父が映ってはいまいかと

目を凝らした。






博物館は、年配の方々も多く来館されていて、私以上にものすごく懐かしく感じられていると思う、

私も、今度母を連れて行く。

それにしても、昭和を10年くらい体験しただけの自分はなんでこんなに昔を懐かしく思うのか、やっぱりそんな年齢なのか、

今年、平成が終わり、昭和はますます過去のものとなっていく。








(/≧◇≦\)レアンドロ エルリッヒ展

2018-01-06 20:13:46 | 美術館に行って
2018年明けましておめでとうございます。

約2週間の冬休み、我が家は寒くて本当に何処にもどっこにも出かけませんでした。

特に、小学3年生の息子は、この年齢にして家が大好きで、お正月2日から5日まで4日間家から一歩も出ず。

毎日何をしてたかというと、大好きなレゴを作っていました。

(お年玉をもらったその場で、アマゾンで欲しかったレゴを注文したのであります

さすがに今日は何処か行こうと。悩んだ末、六本木の森美術館へ。

レアンドロ エルリッヒ展

これ、めちゃくちゃ面白かった!!!!

初めて、子供連れてってよかった、と思ったエキシビジョン。現代アートでも、この体験型は面白い。

特に、圧巻だったのは、やっぱりこれ↓





「インスタ映え」する写真初めて撮ったぞ



あんまり楽しくって、また行きたいくらい。



帰ってから写真見て、もっとあのポーズもあったかとか、どーのこーの、一人で見てニンマリ。

私もやりました。もうナリフリ構わずゴロンとなって。






↑は、「試着室」という名の迷路。これもなかなか面白かった。

そして、↓は、「教室」それも現在は廃墟と化した。

これも体験型カラクリがあって、写真は微妙ですが、ホーンテッドマンションの住人になったような。






というわけで、今回のこれで退屈が一気に吹き飛ばされました。

またこういうのあったら行きたいな

ボストン美術館展行ってきました

2017-07-27 22:58:48 | 美術館に行って



子供が生まれる前は、それこそしょっちゅう美術館に足を運んでいた。

上の子が3歳くらいだったか、六本木ヒルズの現代アート展に連れて行って、散々な目にあったので、(走って行って危うく作品にダイブしそうになったり)美術館からはすっかり足が遠のいていた。


でも、そろそろ、子供たちにも本物を見せたいという想いがムクムク。

今年の夏休みこそは、美術館に行きたいと考えていた矢先、上野の東京都美術館でボストン美術館展をやっていたので、
行ってみた。あまり乗り気じゃない子供たちを美術館前のわりと新しく出来た遊具広場で遊ばせる。



大人は1600円、有り難いことに子供は無料だった。

しかも、磁石で書いたり消したりできる“せんせい”を貸してもらえるサービス付き。

これには、子供たちも喜び、娘はずいぶん色々描いた。ひとつの作品に10分以上。手がかったるくならないかなと心配になるくらい一生懸命。

そう、うちの子供たちは二人とも絵が大好き。

しかし、二人とも見たんだか、見てないんだか、やっぱりまだ難しいのかなあ。。。

私は、とにかくゴッホが見たくて。期待を裏切らない迫力だった。何だろう、本当にゴッホの絵を見ると、「炎の画家ゴッホ」なんだと思う。
鬼気迫るものがある。作品の息吹が凄い。

それを感じてほしかったんだけどね。


ジョージア オキーフの作品も今回初めて本物を見た気がする。

アンディーウォーホールの「ジャッキー」ことジャクリーヌ ケネディの作品が素敵だった。初めて見るものだった。

村上隆もボストンに飾られてるのね、スゴイ。


六本木でやってるジャコメッティ展にもぜひ行ってみたいなあ。


それにしても、今日は涼しくて、街中の人たちが「ほっ。」と出来たのではないでしょうか。

「ほっ。。。。」

ゴッホ展と「ドラえもんを描く―My DORAEMON―」展 その他

2010-12-08 14:48:14 | 美術館に行って
先週の土曜日、新国立美術館でやっているゴッホ展を観に行ってきました。
着いたのは12時前、中に入ったら、ものすごい人で驚きました。最近、あまり世間に出てなかったもので、休日のゴッホ展がここまで混むとは予想してなかったです。甘かった。

とにかく、こんなに混んでる展覧会を見たのは、十何年ぶり。さすがゴッホ。

そんなわけで、子供も連れて行っていた私は、結局ろくに見ることもできず、退散することになったのですが、ゴッホ展といっても、ゴッホに関連した他の有名画家の作品もたくさん来ていて、なんとか見れたゴッホの中で、かなり気に入ったのは、黄色で描かれた静物、額もゴッホが黄色で塗って作られていて、すっごくステキでした。本当にもっとゆっくりじっくり見たかったです。


その後、今度は六本木ヒルズのテレ朝で無料で開催されていた「ドラえもんを描く―My DORAEMON―」展を見ました。こっちは空いてて快適。だけど、どれもとっても素晴らしくて感動してしまいました。
これは障害をもつアーティストが、それぞれドラえもんをテーマに描いたもので、その自由なアイデアのひとつひとつが本当に素晴らしくて、唸ってしまいました。

そもそもテレビで見た今回大賞を獲ったアーティストの佐々木卓也さんの作品が見たくて行ったのですが、佐々木さんの作品はもちろん、私は泉谷しげる賞を獲った人の作品がすごく気に入り、部屋に飾りたいなあと思いました。



日にち変わって、月曜日は目黒の駅に程近い一軒家のギャラリーやさしい予感に行ってきました。
前日に母がたまたま行って感激して帰ってきて私にも行ってこいと言うので、行ってきました。

ほんとにステキなギャラリーでした。
展示されている作品もそれぞれによかったです。
近いので、またちょくちょく足を運びたいなあと思いました。