4CATS

この平穏退屈な日々にもそれなりに感動って在るもの。

今期のドラマ

2017-05-12 23:28:06 | 私のお気に入り
久しぶりにドラマを見ている。

といっても、テレビが3週間程壊れていたので、最初の方の回は、画面四分の一と音声のみ。

「あなたのことはそれほど」朝ドラ俳優の波留と東出くんのドラマ。

お風呂上り、ふとつけたら、ちょうど2回目が始まるところで、ついつい面白くて見てしまった。

面白いと思ったら、原作が、私の大好きな、その昔ファンレターを書いた漫画家のうちの一人、いくえみ綾の漫画だった。

やっぱり原作が面白ければ、ドラマも面白くなるよね。

波留は、まあ上品で清楚な顔したイヤ~な奥さんなんだけど、本当にこういう女はいます。
平気で「あなたのことはそれほど」と言えてしまいそうな、顔はきれいだけど中身の薄っぺらな浅い女、世間にはいます。
そこにリアルをすごく感じる。この主人公たち、不倫相手も、不倫相手の妻も、隣に住む女も、東出演じる夫も、いるいるこういう人って感じ。

何より主人公を全く好きになれないとこもいい。テレビの前でなんだかんだ文句つけながらも、人は夢中で見てしまうんです。

ああ、面白い。


そして、もうひとつは、湊かなえ原作のドラマ「リバース」

これは湊ファンにとってはテッパンでしょう。

何年か前の「Nのために」以来、夫婦で夢中になれるドラマがやっと来ました。

「Nのために」もよかったけど、正直ツッコミどころもあって、何より、配役がちょっと・・

チュートリアルの徳井は、もう徳井でしかないから、そこだけが一点、ジョークみたいで、受け付けなかった。


今度は、原作は読んでないけど、藤原竜也をはじめ、まあ何てピッタリな配役。これ以上ないくらいハマッてます。

藤原くんの役がのび太みたいなんだけど、本当にこの人演技上手い、三浦友和の息子も二世俳優の中ではとってもいいよね。


ああ、来週が待ちきれない


今年のGW

2017-05-06 12:46:52 | わたし的育児日記
今年のGW、東京は天気にとても恵まれた。そんな、GWも残すところあと一日。

我が家は、前半こそ忙しく過ごしたものの、後半は三日家族でズーラシア。
しかし、息子がいまいち元気がなく、熱はないものの疲れがあるようなので、早めに退散する。
クラスで4月なのにインフルエンザBが流行っていたから、もしかしたらと思ったけど、熱もなくその後も元気。
休日診療を探して病院に行かないで済んだ。本当はそれだけで充分ありがたいはずなのに、人間というものは、というより
私は本当に欲深いものだ。

元気になったら元気になったで、どこかに行きたくて仕方ない。
翌4日は、そんなわけでムリしないで家や、近所の公園で兄弟で水鉄砲をやって過ごした。

その次5日は、いよいよ新しいテレビが届くんで家にいた。
この日も子供たちは近所の公園で水鉄砲。おそらく、誰でもいいから友達に会って遊びたいようだが、あいにく公園に遊びにくる友達はいないらしかった。私はスーパーに買い物。いつものスーパーも何となく連休仕様。パーティーでもするらしい若者たちが
あれこれ言い合いながら買い出しをしている様子がいかにも楽しそうでうらやましい。


しかし、3週間ぶりにクリアに隅々まで見れるテレビに対する感動は言葉では言い尽くせない、と言ったら少し大げさだろうか。
でも本当にもう声しか聞こえないくらい酷い有様だったのだ。


そして、今日。さすがにどこかに出かけたいと思って昨日の夜から頭をしぼって、ネット検索もして、考えたが、
ちょうどいいところが思いつかない、

もうさすがに退屈。おまけにこの素晴らしい天気が、どこかに行かないと物凄い損だよと焦燥感だけが全身を駆け回る。

しか~し、肝心の子供たちは普段見れないディズニーチャンネルが今日は無料で見れるので、朝5時半からずっとずっとずっとテレビを見て飽きない様子。嘘でしょ。

母だけが退屈で飽き飽きしている。
耐えきれない。

だのに、行く場所が思いつかない。


普段、忙しいだの、子供の部活だの、試合だの、仕事だの、そんな諸々があってこそちょうど良かったんだと今更ながら気づく。
人間は(というより私がか、)案外行くところなんてないのだなあと思う。

家中の床を激落ちくんでピカピカに拭く。
下らなかった本についてダラダラと感想を書く。

世間は静まり返っている。
みんな出払っているのだ。人の気配が驚くほどしない。

夫は仕事に行っている。

こんな私の味方は図書館だ。
こんな天気のいい日も図書館はやっていて、しかもそれなりに人がいる。
GWなんて存在しないかのように、いつもの時が流れてる。


私は目新しいところに行くのが好きなんだ。

来年のGWはしっかり予定を立てようといつになく決心する。

『あなたは欠けた月ではない』を読んで

2017-05-06 09:45:42 | 私の読書日記
十何年ぶりに光野桃のエッセイ『あなたは欠けた月ではない』を読んだ。



20代前半頃、光野桃のエッセイにはまって沢山読んだ時期があって、でもある本を読んだ時、著者に心底うんざりして、もう読むのは
やめようと強く誓ったんだったのに、十何年の時間と、思わず手に取ってみたくなるようなタイトルに惹かれて、再び読んでしまった。

最初の数ページは懐かしく読んだ。軽く読めていいなと。でも読み進めていくうちに、やっぱりこの著者の人間性に心底うんざり、
だから二度と読まないって言ってたじゃないかと、再び光野桃に手を伸ばした自分に呆れた。

尊敬できない。
まず、公共の、雑誌なんかよりずっと世の中に残る本の中で、著者を知ってる誰かが読めば誰とわかる人を平気で誹謗中傷する
著者の態度にびっくり。ファッションフリークだが、これではいくら気取ってカシミアシルクのニットだか何だか着ても、似合う
わけがない、いくら年を重ねて50代になっても、子供を立派に成人させたとしても、この人は昔から変わらない。

この本では、自身の半生が赤裸々に描かれているが、その半生にびっくり。
まず中学時代、仲良しでもなかったクラスメイトに通りすがりにこう囁かれたらしいのだ。
「あんたは結婚できないわよ、絶対ね。その性格じゃ、さ。」

最初は、そんなこと言う人いるの??と思ったけど、読んでいくうちに、仲良しでも何でもなかったその友達に、
そうまで言われた理由がわかったような気がした。

20代は、雑誌の編集者として嬉々として猛烈に働き、30手前で、急に結婚して自立したくなり、今でいう猛烈な
婚活(お見合い)をしたらしい。そして得た夫とは交際2か月で結婚。なんと難病を患っていた弟さんが亡くなって49日が終わった
直後に結婚したらしい。その後娘が生まれ、夫の転勤と共にミラノに移住。

日本に戻ってきて、6歳の娘さんが交通事故に遭い、一か月以上意識不明後、奇跡の生還後、
エッセイストとしての仕事は上り調子、40歳前後、ひと回りほど下の美しい人に恋したり(そもそも夫の事を一度でも愛したのか??)
またまた夫の仕事でバーレーンに移住して、孤独に陥って、母の介護もあって一人東京に戻り、今は一人暮らしを満喫中らしい。(夫は以来9年間一人外国暮らし)

これを読んでいるだけでわかる。ものすごい自尊心の強さと極度の自己満足。

そもそも美しい人のファッションについて説いたり、そうでない人のことをとやかく言う資格ってあるのかな??
言ってることと、やってることが大いに矛盾しているんですけど。。

正直、もうちょっと自分の事ばかり考えるのやめてみればいいのに、と思う。

こんなことをGWの朝からつらつら書き連ねる私も私だが。

比べちゃ悪いけど、『島へ免許を取りに行く』の星野さんの方がどんなに素敵で豊かな内面かと思えて仕方ない。

上質なカシミアやとろけるような麻の服に身を包んで武装しても、化けの皮は、いつかは剥がれるのだ。


『島へ免許を取りに行く』を読んで

2017-05-04 13:19:50 | 私の読書日記
ある雑誌に紹介されていて、面白そうだなと早速図書館に予約。

1ページ読んで、これは!!と思った。

この本は、40代の写真家兼フリーライターをしている星野さんが、人間関係に息詰まり、何かを変えたい一心で、
車の免許を取りに行こうと思いつき、長崎県五島列島の一番大きな福江島にある自動車学校の免許合宿に参加して無事免許を取るまでの話です。


実は、何を隠そう私も車の免許を持っていなくて、ずっとずっと憧れていた。車の運転に。
遊園地のゴーカートは大好きだし、若い頃からずっとずっと車の免許が欲しかった。

でも、実家に車はなく、買う予定もなかったので、免許だけ取りに行ってもすぐに乗らないでペーパーになってしまうのもなあとか、
何とかそんな理由でこれまで憧れの免許を取りに行くことがなかった。

颯爽と運転している友人を見かけると、ああ、自分は車の運転さえ出来ない人間なんだと思う。

今、家に車はあるが、7人乗りの大型車。おまけに周りは狭い狭い路地ばかり。すぐに慌てちゃう私の性格なら一瞬でこするだろう。。

とまあ、車の免許に関しては並々ならぬ興味関心のある私としては、著者の気持ちがものすごく理解でき、おまけに合宿地に選んだ場所も、
かなり自分もそこに行って取りたいと、思い入れこみながら読んでいた。

免許を取るまでの苦労や、島の暮らしや人間模様、全てが面白くて、読んでいて、ああまだまだ終わってほしくない!!という感じ。
それくらい文章がとっても上手いです。

星野さんが、車の運転は人生と似ていると書いていたけど、本当にその通りだなあと思った。

そして、仮免まで行くのに苦しんでいた星野さんが到達した「メリハリ」ある運転。

これもまた素晴らしい人生を送るために、必要な一番のものって、この「メリハリ」なんじゃないかと今朝からぐるぐる思い始めている。
だって、メリハリあるボディ、メリハリある着こなし、勉強するのだって、メリハリは大事だと思うし、人間関係にも適度なメリとハリが必要だ。

私が星野さんに最も親近感を抱いたのは、住んでいる場所もとても近いことで、本の中で彼女の説明する場所や通りが手に取るようにわかったから、というのも大きい。もしお見かけしたら、この本がとっても面白かったこと、人生の大切な何かがちょっとわかった気がしたこと、など伝えたい。

本当に、勇気が沸くし、より多くの人にこの本を読んでもらいたいと思う。
特に、私みたいに免許が欲しいと思っていた人や、すっかりペーパードライバーと化してる人。











著者については知らなかったけど、読んでいると住んでいる所が近いので、