我が家ではフランスからの留学生をホームステイとして迎え2年が経ちます。
例年、だいたい今ぐらいから始まり、10月くらいに終わりを迎え、冬季中はお休みをとります。(生徒も殆ど来ないので。)
人種も違う、見ず知らずの他人との同居なので特に初日なんかは気も使いますが、その分たくさんの発見、喜び、心の交流、わずかばかりの語学力の向上にもなり、更には、家中がきちんとし、まあそれは良いことずくめの夏になるわけです。
今日から我が家もだらだら生活にピリオドを打ち、新しくフランス人がやってきたのですが、今回は初のリピーター、ちょうど1年前にステイした仏人です。彼は、日本に来るのも4回目で、折り紙をこよなく愛する仏人なんです。
折り紙が実は芸術の域に達する程に深いことをどれだけの日本人がご存知でしょうか??
かくいう私も鶴さえ満足に折れぬ程のレベルでしか折り紙を知りませんでした、去年までは・・。
去年、彼は仏語で書かれた折り紙の分厚い本を携え、たくさんの折り紙を製作して帰っていきました。(写真がその一部です)他にも、大仏や、ヨーダ(スターウォーズの)なんかも造ってくれました。
さて、来日4回目の今回、彼は何をして過ごすのでしょう??
50歳になる彼は、もちろん本国で働き、毎月の休みを半分取らず浮かせ、今回纏めて3週間取得し、日本に来たそうです。
そうゆう融通が利くフランス社会を心底羨ましく思います。。
しかし、今回ちょっとだけ気まずいことがありました。
彼は一緒に暮らしている女性がいたのですが、(彼は結婚せず、パックスという同棲制度を採って暮らしていました。結婚とは違うけど、ただの同棲とも違うらしい)
去年来た時は、その女性が大好きだという不思議の国のアリスに出てくるいろんなキャラクターのフィギュアをたくさんお土産に購入し意気揚々帰国していったのですが、今回、その彼女について尋ねると、
なんと、去年の10月に別れちゃったそうです。。。
気まずい。。「アイム ソーリー」というべきか悩みつつ、でも彼が、
「now we are friend」
と言ったので、その言葉でとりあえず一安心。
でも今はいい友達さ、
真実はどうあれ、とりあえず友達でいることって、実は意味がなくても、その言葉はとりあえずの大きな安心を聞いた人に与えるものです。
別れても友達。もう何年も前、別れた彼にそう言われ、たとえその瞬間の嘘でも、その言葉に大きくすがった自分を思い出してしまいました。
友達は半永久だけど、恋愛関係はそうじゃない、
一抹の寂しさを覚えつつ、彼が今回も楽しんでくれるよう、努力を惜しまぬ覚悟の私です