4CATS

この平穏退屈な日々にもそれなりに感動って在るもの。

29歳のクリスマス

2008-11-29 15:23:14 | とりとめもない話
「ここのところ、テレビしか楽しみがない」と言ってテレビを見ていたら母に怒られました。

確かに、なに言ってるんだ!?て感じですが、ほんとに今の私にはテレビが唯一の息抜きになってるんだもん。

てことで、育児の合間を縫ってテレビ見てます。時には授乳中も。

フジテレビは経費削減か、再放送ドラマを昼間3本連続で流してたりします。最近までやってた「暴れん坊ママ」は、バカにしてたけど、けっこうかなり面白かったです

でも、どうせならもっと古い昔のドラマやってほしいなあと思ってたら、なんと私の中の好きだったドラマ歴代№1が再放送されてました。

かれこれ15年くらい前になるんじゃないかなあ??
山口智子、松下由樹、柳葉敏郎の「29歳のクリスマス」
主題歌はマライア キャリーの“恋人たちのクリスマス”

懐かしい
これ、大人になってから改めて見返して見たかったんだよね~

このドラマ、今見てもやっぱり充分面白い。
あまり年寄りじみた事を言いたくないけど、やっぱり昔のドラマのが面白かったような・・

ついでに言うと、このドラマのあるシーンの撮影が近所で行われていて、当時高校生だった私と友達は今よりもっとミーハーだったので、どんなにスタッフにあしらわれても(反対側のガードレールに腰掛けて見てたら、女優さんが演技に集中できないからあっち行ってと追い払われた。)必死で撮影風景やら女優さんやらを覗いて見たものでした。

撮影で使われてたお店はプラチナ通り沿いにある“ブルーポイント”。今もあるけど、ドラマの中で見た昔の内装は懐かしく、この頃、いつかもっと大人になったら自分もここでそんな風にお酒なんか飲んでみたいと強く憧れたものでした。そして何年か後に念願叶った時の嬉しかった事。

この頃の私と友達は、塾の帰りに、いつもローソンで買った肉まんやらフランクフルトを食べ歩きながら、この道を何往復もたわいもない話に花を咲かせて歩いたっけ。ほんとに子供じみてるけど至極健全な青春の思い出だな~


出産秘話

2008-11-24 15:05:36 | わたし的育児日記
子供が寝てる間に。

出産してから、その間ばかりを縫って生活しております。
退院して、家に閉じこもって今日で12日目。意外にもこのひきこもり生活が苦ではない私です。(もちろん、夫や実家の母が何でもやってくれてるからなんだけど)

今日は出産の話をしたいと思います。

予定日から6日目、痺れを切らした私は、以前友達から聞いた手を使うことにしました。それは陣痛を来させるためにすっごく歩くというもの。
それで家から六本木の新国立美術館まで嫌がる母を伴って歩きました。
途中お昼に西麻布の三河屋に母が入りたがったのでコロッケ定食(チキンカツのおまけ付き)を食べ、日展を見て地下1階の座り心地最高のソファで1時間程まったりしてから、また徒歩にて帰宅。

途中お腹に鈍痛を感じないではなかったのですが、何せ初産、何が陣痛かいくら本で読んでみても、これがそうかとは言い切れない。
だけど家に帰ってトイレに行くと、これまた待ち望んでいたおしるしが。
ちょうど7時くらい。これが陣痛か?と病院で言われてた通り、時間を計り、そんな曖昧な痛みが2時間続いたところで病院に連絡をしました。
今思えば、興奮半分恐怖半分、あの夜のただならぬ雰囲気と病院へ向かうタクシーと夜の風景は忘れられない。

病院に着いたのは22時頃。
分娩室に入り、言われた通りに着替えを済ませ、分娩台に横たわります。夫とはここでお別れ。この時点ではまだまだ余裕でした。本に書いてある通り、いよいよだわ、という興奮が先にきていたのです。
それから優しそうな助産師さんとマンツーマン。数分毎に襲われる陣痛に耐え、壁にかかったデジタル時計が時を刻むのを見つめます。途中喉がカラカラに渇き、友達に頂いたチューチューストローをペットボトルにつけて水分補給。
病院の中は異常に暑く、陣痛の痛みで腰が本当に痛い。
助産師さんからは、これからに備えて寝てくださいと言われ、そうこうしながら過ごす事朝7時。担当だった助産師さんが勤務交代で帰ってしまい、代わりの人がやってきて、説明を受けます。

「これからもっと激しい陣痛がやってきて、叫んじゃったり、もう普通に呼吸出来なくなります。そしたら教えて下さい。」



計り知れない恐怖。もう何度途中で辞めますと言いたかった事か、
いつ終わるとも知れない出産。
これからどうなるの??
パニックの中、母が心配で顔を見せ、病院側からは「もしお母様が付き添いなさるなら署名して下さい」と紙を渡されます。(この病院は付き添いする場合は1万円払う必要があります、でもこんな時に署名を求めなくても)激しい痛みに襲われながら、母に「帰っていいよ」と息もたえだえに訴えます。(ずっと夫か、母に付き添いをお願いしようか迷っていたのですが、実際体験してみて、付き添ってもらわなくて良かったなあと思いました。だって、あんな苦しいとこを見せるのは忍びなさすぎるもの)

そうそう、私の場合、微弱陣痛というやつで、緊急帝王切開になる可能性もあって、途中食べ物も飲み物も禁止になり、ちょっとだけ楽しみにしていた陣痛食はおあずけ状態。喉の渇きもガラガラペッと口を潤すだけしか出来ませんでした。(これもつらかった)

なので、陣痛促進剤を使い、それでもあまりうまく陣痛が来ず、でも何が何だか激しい痛みに錯乱状態。ようやくいよいよという処で、とうとう出産準備、息を止めて、思い切りいきむ。これまでしたことのない顔でいきむこと十数回。(いきむのもこれまた辞めたいくらいきつかった)先生たちにお腹に乗っかられ、入院から18時間後、何とか赤ちゃんを出産しました。

はっきり言って、本当に壮絶でした。本当に途中で辞めたかったし、でもノンストップだし、お腹にあるものはださなきゃならないし、二人目を考えてましたが、今は絶対生みたくありません。よくドラマとかで「その体じゃ出産に耐えられるだけの力はないよ、」とか医者のセリフにありますが、本当にそう思いました。

出産後は興奮状態。傷の縫合をしてくれてる先生たちにいかに怖かったかという事と感謝の言葉をツラツラ述べ、処置後に泣きながら入ってきた夫と母にもいかに怖ろしかったかを話しました。母には、「あんなつらそうなの初めて見て、見てられなかった」と言われました。

でも何はともあれ、人生の大仕事をやり遂げたという興奮状態にありました。
出産してから2時間をそうして分娩台の上で過ごし、その後助産師さんに付き添われ、トイレへ。この時、自分の中では身軽になってヒョイヒョイ動けると思っていたのですが、大量に出血していたので激しい貧血になっていてフラフラ。
興奮でわからなくなっていたのですが、体は相当疲弊していたのですね。
車椅子で病室へ。

透明のケースに入れられた赤ちゃんと対面。
出産直後、赤ちゃんはヘソの緒が巻きつき、ちょっと危険な状態にあってすぐに処置室へと運ばれていたのでした。(だから先生がお腹に乗ってでも早く出す必要があったそうです、)

感動の対面、いったいどんな風な子なんだろう、どんな風に思うんだろう、妊娠がわかってからというものずっと夢見てきた瞬間。
感動で泣いてしまうのかもしれないとかいろいろ。

でも実際は、じわじわ。なんか他人みたい。これがお腹から出てきた子?
じわじわ。じわじわ。どう思ったのか正直よくわからない。ただ、小さくて、消えてしまいそうで、どうすればいいか正直わからなかったけど、五体満足に産まれてきてくれた、それだけで本当に感謝感激の夜になったのでした。











出産報告

2008-11-19 11:19:27 | わたし的育児日記
11月7日、予定日より1週間遅れて、無事男児を出産しました

出産からその後についてと、そして今も書きたいことがいっぱいありすぎなのですが、とにもかくにも毎日肉体的、そして精神的にクタクタな状態に追いやられてます。今日やっと少し心の整理が出来、こうして報告することが出来ました。

追々、書いていきたいと思います。

まずはとにかく今日も一日を乗り切らなくては

東京奇譚集

2008-11-05 22:26:58 | 私の読書日記
普段本を読まない夫が病院に行くので何か読む本貸してと言うので、まだ読んでない村上春樹の“東京奇譚集”という単行本を貸したところ、待合室で夢中になり、その後家に帰ってからもひっくり返って夢中で読んでました。
どうやらすごく面白かったらしい・・・

やっと私も宮本輝の“草原の椅子”を読み終えたので、その本にとりかかることに。


確かに面白い。世にも奇妙な物語風な5つの短編で、気になったのはこれって実話?どうやら最初の話はノンフィクションぽいようなのですが、どうなんでしょ?

読んでて、これって村上春樹が書いたというより、なんか初期の面白かった頃の吉本ばななが書いたみたいな話だなあ~と思いました。吉本ばななもあの頃は面白かったのにな。だから、村上春樹もこんな風に書くんだ~って何となく驚いてしまった。彼の本って何となくいつも独特だから。

とにかく何が言いたいかって、面白いからぜひ読んでみてってことです。

名もなきアフリカの地で

2008-11-04 20:51:28 | 映画あれこれ
これまた、ずっと観たかったくせに、何となく重そうで見逃してた映画“名もなきアフリカの地で”
監督がもう何年も前に見てすーっごく良かった映画“ビヨンド サイレンス”のカロリーヌ リンクの作品というので期待していたのですが、

今回も文句なしに素晴らしかった。映像も素敵だし、ストーリーも厚みがある。
物語はヒトラー支配下の1938年。弁護士の父はユダヤ人であるため職を追われ、アフリカはケニアに職を求める。何事にも臆病だった一人娘のレギーナはアフリカでの生活に驚くほど馴染んでいくが、ドイツで何不自由ない暮らしをしてきた妻はアフリカでの生活=現実をなかなか受け入れる事が出来ず。そんな家族の何年間かの物語。

映像も美しいし、物語にも厚みがある。さすが第75回アカデミー外国語映画賞受賞作品!!

ちなみに“ビヨンド サイレンス”の冒頭シーンは、今でも強く印象に残る程よかったです!!

そして今サイトを見たら、私の大大大好きな映画“点子ちゃんとアントン”も同じ監督でした。

この人の映画見ると、ドイツ映画っていいなあ~って心の底から感じさせてくれますよ。