4CATS

この平穏退屈な日々にもそれなりに感動って在るもの。

さようなら、そしてお疲れさまでした。

2014-07-04 10:52:17 | とりとめもない話
うちの前のマンションの掃除のおばあさんを最近見ないなあと思っていたら、5月末で仕事を辞めたという。私がここに引っ越してきて3年、おばあさんは実に11年ここでお掃除の仕事をしていたというから本当にお疲れ様と言いたかったのだが、おばあさんは黙って去って行ってしまった。

私がここに来た時は妊婦でしかも臨月だったから、ゴミ出しの時は、幾度も親切にしてもらったし、うちの雑草も抜いてくれたり、でも何よりお世話になったなあと思うのは、やっぱり子どもが幼稚園に行きだしてからは特に、朝支度をなかなかしない息子にイライラしながら、ムスっと玄関を開けても、おばあさんが「ぼく、いってらっしゃい」と優しく声をかけてくれたこと、これに何度となく救われた。私にとってはこれが当たり前の日常になっていたから、何も言わないで消えて行ってしまったことが今とても寂しく、時には正直ちょっと煩わしいと思ったこともあったのに、もうあの「いってらっしゃい」を聞けないかと思うと・・・。


真冬の寒い日は、ココアでも差し入れしてあげたいなあと思いながらもついにしなかった。

公園で、仕事帰りのおばあさんに会った時は、自分は食べないからといってコンビニで買ったパンとおにぎりをもらったこともあった、あの時は5月だったはずだから、もう辞めることは決まっていたんだなあ。。

人と人の出会いは本当にかけがえのないものだ。

それがそんなに大事とも思わないでぼーっとしていると、あっという間に過ぎ去ってしまうこともある。



だからこそ、もっと日々の一瞬一瞬を大切に過ごしていきたいと今は思う。

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1 コメント

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当たり前が、当たり前でなくなった時 (seege)
2014-07-06 05:13:00
日常、当たり前になってることって、永遠に続くかのように考えていた時がありました。そして、失った時に初めてどんなに大切な事だったのかを気付きました。もっと優しくしてあげれば良かった、忙しくて話しを聞いてあげられなかったとか、今でも後悔ばかりが思い浮かんできます。それ以来、行動するかどうか迷った時には、何もしないで後悔するのと何かして後悔するのでは、どちらの方が苦しい?と自分自身に問いかけるようにしています。
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