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この平穏退屈な日々にもそれなりに感動って在るもの。

「歩いても歩いても」を見た人ならわかるでしょう?!

2014-07-31 23:14:11 | 映画あれこれ
昨年それとも今年だったっけ?是枝監督といえば、福山雅治主演の映画「そして父になる」(すごい見たい!!)で話題になったけど、私は、その昔の「ワンダフルライフ」を見てすっっごい面白かった印象があって。これまたずいぶん前になるけど柳楽優弥くんがカンヌで助演男優を獲った「誰も知らない」はすっごく見てみたいのに、なんとなく見る勇気がわかないまま。

というわけで、あまり日本映画は見ない方なんだけど、この監督の映画ならと今回見たのが「歩いても歩いても」


とてもじゃないけど、この映画の感想は一言じゃあ語り尽くせない、どの場面を取っても最上に素晴らしい。

ストーリーは、お盆に実家に集う家族たちの二日間を描いてるんだけど、そこにすべてが詰まってて。

日本映画をあまり見ないから、樹木希林の演技も初めてくらい知らなかったんだけど、やっぱり本当に巧いんだなあと今更感心して見た。。こういうお母さんをやらせたらこの人の右に出る人はいないんだろう。もうその姿も間合いも立ち居振る舞いすべてがリアルで、こんなタイプの母親を持っている人なら誰でも自身の母親に容易に重ね合わせて見れるだろうし、夫役の原田芳雄とも本当に長年連れ添った夫婦でしょってくらい馴染んでて。はあ、、本当に恐るべし。恐れ入った。本当にすごい女優なんだ、樹木希林。

それから、樹木希林の娘役のYOU。バラエティでしか見たことなかったし、あの声での演技って不自然じゃないの?なんて穿った見方も、映画始まってすぐに一変。希林との話の間合いの取り方とか、巧~い。テレビの前で思わずうなってしまった。そして、このYOUの役には、自分かと思うくらい、母、夫、子どもたちへの言動や態度なんかがものすごいリアルで、これまたこんな感じで実家に里帰りしたことのある人なら、怖いくらい自分を重ね合わせられると思う。

またYOUの夫は、うちの夫に似たキャラで笑えるし、子どもたちの仕草もとても自然かつ美しく、この辺もただただ感心。

原田芳雄はもちろん素晴らしいおじいちゃん役で、その熟練熟達ぶりは改めて言うまでもないだろう。

そして、その息子の阿部寛、この人もまた絶妙な演技。複雑な想いを抱えた息子役なんだけど、このセリフ何度目だろう、、巧いね~。。。

映画「歩いても 歩いても」予告編



タイトルの、歩いても歩いても、がどこからとったタイトルなのかという入り方も絶妙。あ、この曲の!!って感じ。

そして、この映画の名わき役といえば、料理。樹木希林がつくる料理の美味しそうなことといったら、このまんま料理番組にでもなったら、こ綺麗なところで作る料理番組なんかより案外視聴率取るようになるかもしれない。考えてみると私、食べ物を脇役に添えてある映画が好きみたい。「かもめ食堂」や「めがね」に出てくる丁寧できちんと感のあるご飯もステキだし、今回のとうもろこしの天ぷらのようなザ・家庭の味なご飯も最高。

この映画の象徴的な場面で、紋黄蝶が登場します。うちの亡き父は、初七日に鳩となって家に飛び込んできました。鳩が家に入ってくることなんてありますか??なので、私はこういうことが本当に在るんだなと信じています。

映画の後半、優しい母の中に巣くうある一面が露呈しますが、とても人間らしく、こんなにも面白可笑しく切ない映画を作れるなんてスゴイと思いました。

最後に、夏川結衣(阿部寛の妻)が息子に話をする場面、それから息子がピアノ調律師になりたい本当の理由がとてもいい。

こんな風にあげ連ねていくとキリがないので、この辺で切り上げることにします

トムとジェリーがカワイイ

2014-07-05 11:05:44 | 私のお気に入り



今のマクドナルドのハッピーセットのおまけ。CMで見て可愛いと思って購入。黄色いのは、3分の砂時計になっていて、毎朝なかなか洋服に着替えない息子にこの砂時計を使用。今のところ、効果絶大で、よーいどんで砂時計をひっくり返すと慌てて着替えに走ります。

時代を超えて、トムとジェリーは変わらぬ人気を誇っているね!!

さようなら、そしてお疲れさまでした。

2014-07-04 10:52:17 | とりとめもない話
うちの前のマンションの掃除のおばあさんを最近見ないなあと思っていたら、5月末で仕事を辞めたという。私がここに引っ越してきて3年、おばあさんは実に11年ここでお掃除の仕事をしていたというから本当にお疲れ様と言いたかったのだが、おばあさんは黙って去って行ってしまった。

私がここに来た時は妊婦でしかも臨月だったから、ゴミ出しの時は、幾度も親切にしてもらったし、うちの雑草も抜いてくれたり、でも何よりお世話になったなあと思うのは、やっぱり子どもが幼稚園に行きだしてからは特に、朝支度をなかなかしない息子にイライラしながら、ムスっと玄関を開けても、おばあさんが「ぼく、いってらっしゃい」と優しく声をかけてくれたこと、これに何度となく救われた。私にとってはこれが当たり前の日常になっていたから、何も言わないで消えて行ってしまったことが今とても寂しく、時には正直ちょっと煩わしいと思ったこともあったのに、もうあの「いってらっしゃい」を聞けないかと思うと・・・。


真冬の寒い日は、ココアでも差し入れしてあげたいなあと思いながらもついにしなかった。

公園で、仕事帰りのおばあさんに会った時は、自分は食べないからといってコンビニで買ったパンとおにぎりをもらったこともあった、あの時は5月だったはずだから、もう辞めることは決まっていたんだなあ。。

人と人の出会いは本当にかけがえのないものだ。

それがそんなに大事とも思わないでぼーっとしていると、あっという間に過ぎ去ってしまうこともある。



だからこそ、もっと日々の一瞬一瞬を大切に過ごしていきたいと今は思う。