4CATS

この平穏退屈な日々にもそれなりに感動って在るもの。

演出家の大事さを知る。

2022-01-29 22:30:57 | とりとめもない話
去年からはまって家族揃って見てるドラマ「真犯人フラグ」毎回、テレビの前で4人揃うのは、この時間だけかもしれない。
「あなたの番です」を見落としてしまったことも今更ながら後悔したりして・・

同時期に始まった「最愛」も、1回目こそ、面白いかも??!
しかし、回を追うごとに、ツッコミどころ満載のドラマとなって、ある意味、今回はどんなボロがあるんだろうと。宇多田ヒカルの歌だけだね、良かったのは。

しかし、「最愛」に学んだ最大のことは、ドラマって、演出が相当大事だったんだなってこと。「最愛」は、刑事が他言無用な大事〜な話を蕎麦屋や居酒屋で喋りまくり。
弟が逮捕されるかもって時の電話で冷蔵庫から牛乳かなんかを出そうとしたり、世界で注目の女社長に選ばれてるらしいのに、なぜか誰でも出入りできる古いマンションでノーガード。本当に、最初から最後までこれだけポンコツなドラマもね。。

主人公たちがただ喋るだけじゃ絵にならないから、とりあえず飯を食わせておくって、
演出でも何でもないよね。


今年は寅年。
生まれて初めて「寅さん」を見た。
長年、何なの、それって思ってたけど、見てみたら結構面白く。
BSテレ東京で毎週土曜日、録画して出来れば全シリーズ制覇したい。
昭和生まれだから、やっぱり昭和の景色がとっても懐かしいのね。

中1の勉強はじめました

2022-01-18 11:10:59 | わたし的育児日記
中1の息子の成績が振るわない。というか、もうちょっと正確に言うならば、ヤバい。
不良してるわけでも、授業中寝てるわけでもないのに、宿題だってやってないわけじゃないし、家で毎日勉強もしている。中1の始めから塾にも行き始めた。でも、ちっとも振るわないのだ。

私自身、特に中学時代はぼおっと生きてしまった。中学受験して私立に入って安心してぬくぬくしちゃったので、しょうがない。(しょうがないのか??)

それで、私も息子を応援すべく、息子と同じドリルを使って中1理科、歴史、地理の勉強を始めた。本当は数学もやらなきゃなんだけど、ついついね、先延ばししちゃっている。で、小学生から中学生になって習う勉強量に改めて驚きつつ、同時に学びの楽しさもちょっとずつ。理科なんてわからないから、YOUTUBEで「とある男・・」(有名な教育系ユーチューバー)に習いながら、歴史はオリエンタルラジオのあっちゃんの解説聴きながら。この前、息子に理科のことで質問され、答えられた時はちょっと嬉しかった。(心の中で小さくガッツポーズ)

あの頃、勉強なんてしたくなかったのに、いざ、勉強以外のやることに追われていると、勉強だけすれば良かったあの頃が懐かしくなってくる。
でも、その時には全然そう思えないんだよね、今だってそれが私のないものねだりなのかと思う。

中学は短い。高校もあっという間。

人生がどんどん矢のように日々目の前を過ぎ去っていく。

いつだって布は想い出を残す。ハンカチは自分で買いたくないの。。

2022-01-17 13:20:06 | 私のお気に入り
弟からの誕生日プレゼントにハンカチを頼んだ。
コロナで手洗い必須、よって、ハンカチもますます必須アイテム。気付くと手持ちのハンカチはどれも一様にくたびれている。でも使えなくないので使い続けている。どれも10年選手だ。

ハンカチって、自分ではほとんど買ったことがない。
昔は、会社辞める人、または自分が辞める時のお餞別でくれたり、もらったり。
きっと自分も誰かにあげてたに違いないけど、それは手元にはないので、どんなブランドのどんなハンカチかなんてことはまるで覚えていない。

でも自分の手元に残った10年選手のハンカチたちはどれも、どこの誰が、どんなタイミングでくれたのか一枚一枚きちんと把握している。

一番古いのは、私が郵便局でアルバイトしていて辞めた時だから23年前。
シンシア ローリーの黄色いやつ。岩崎さんっていう局員さんがくれた。
今は、お弁当包に使っている。

ちょっと変わり者だった坂下さんって子からは橙色の小ぶりの風呂敷をもらった。
これもお弁当包に使っていて、使う度、洗濯する度、坂下元気かな??って思い出す。

一番のお気に入り、ルルギネスのハンカチは、結婚祝いに母の友達の薮下さんがくれた。まだまだ新入りっぽいのにそれも気づけば13年目。

弟からは30歳の誕生日に三枚、セリーヌやら、バーバリーやらの赤いハンカチ。
ちょっと色褪せてるけどどれもまだ健在。

そんなわけで、誰がくれたか忘れないし何かと役立つから、ハンカチをリクエストした。なぜか自分で自分にはハンカチは買いたくないのだ。
そんなわけで久しぶりに本当の新入り、ビームスの変わった感じのハンカチを二枚手に入れた。さして気に入った柄じゃないけど、これから私の大事なお供となって過ごすことになるんだろう。


最低で最高の日。

2022-01-15 16:06:17 | 日々是好日
去年の話。

12月の始め、風の強い月曜日の朝、子供たちを送り出して仕事が休みの私は朝からYOUTUBEで懐メロ聴きながら、掃除をしていた。コンロを掃除するので、愛鳥をケージに入れ、掃除が終わったので、出した。ニコちゃん、いつものように私の肩に飛び乗る。



玄関掃除だけしたら、今日の掃除は終わり。とその事ばかり考えて勢いよく玄関を飛び出したその5秒後、何かが飛び立った音が耳元を掠める。

「ん・・・・!!!!???」

「・・・・・・・・・ええええええええええええええ?????」

「はーーーー???・・・・・嘘でしょ・・・・・・・・・・・・。」

すごい衝撃だった。

あまりにいつも肩に腕に、頭に、背中にくっついているもので、35グラムなので、
うっかりしてしまったのだ。

こうして愛鳥は飛び立って行った。上を見上げたが、跡形もなかった。


もう、悲しいなんてものじゃない、呆然として、乾いた口からは「信じられない」という言葉しか出ず。


「ニコー😭
呼んだが、返事なんてしてくれるはずもなく。

混乱し震えながら家に入り、空っぽのケージ、いつもツクツク遊んでたフェイクファーのベストが目に飛び込んでくる。
大袈裟だけど、目の前で人生が音をたてて崩れるというか、ああ、子供たちに何て言おうとか、カラカラの喉でへたりこみながらもネットでインコの探し方を検索。
とにかく、すぐに探した方がいいらしい、

外へ出て、念の為ケージも外に出し、餌皿をベランダに。
でも、犬猫じゃないんだから、ここが家だなんて、外から見たこと一回もないんだった😱 

とりあえず、母に電話。私が探し歩いている時、万が一戻ってきた時要員。
これが、吉と出る。

情けない顔で家の前に立っていると、ママ友通りかかり、力なく理由を話すと、優しい彼女は、とても心配してくれ、ネットで情報収集、さらには近所へ自転車で、ご近所さんにも、うちのインコ話を展開してくれた。

私は近所を名前を呼びながら、徘徊。
見つかりっこない。
小鳥は臆病だから木の上とか高いとこにいるはずだけど、体は緑だし、体長10センチくらいしかないし、35グラムだし、こんな強風の日はどこかに飛ばされてしまいそう😭 😭 😭 

でも日を追う毎に遠くに行ってしまうから、少しでも早く名前を呼びながら探し歩くしかない。顔面蒼白でこれ以上落ちないくらい肩を落としながら歩いていると、真っ赤なダウンを着込んだ母がやってくる。こんな用事で呼び出されてどんな思いで来てくれたんだろう、有難し😭 

母にいてもらって、ちょっと足を伸ばした公園やらを呼び歩く。
ちょっとでも鳥の鳴き声が聞こえようものなら、耳を澄まし、名前を呼ぶ。


見つかりっこない。そんな奇跡ありえない。


家に帰り、母と暗い時間を過ごす。横田めぐみさんや、キャンプ場で行方不明になったみさきちゃんの話。母がめぐみさんのことを50年も待ってるんだよ、と言って泣く。
こんなこととは到底比べようもないことだけど、人間、自分が風邪を引いてやっと他人の痛みがわかるものだ。



すっかり浮腫んだ顔でふたたび捜索へ。
交番にも届け出を、と書いてあったので、半信半疑ながら、交番へも行く。
案の定、出すのは自由だけど、やんわりと断られる。そりゃそうですよね、、
と肩を落とし、家路へ。

そこで母から電話が。何事かと震えながらとると、

「ニコちゃんがいた!!!!!」

と言う。

慌てて家まで走る。

鳴き声がしたから、あれ?と思ってベランダに出ると、なんと隣のアパートの螺旋階段に停まっていたという。
間違いなくニコだったと。

慌てて電話を取りに家に入って出てきたらもういなくなってたけど、この辺りにまだいることは確かだと。

私、無我夢中で名前を呼ぶ。当たり憚ることなく大きな声で。
不法侵入だけど、隣の螺旋階段にも昇ってみる。
3階の一番上まで来たところで、目の前の電線に停まっている小さなボタンインコ発見!!!!
信じられない。。。。

私とニコの距離3メートルくらい。階段の上から、落ちそうな勢いで名前を呼ぶと、
探せないみたいでキョロキョロしている。目の前にいるのに、完全に声の主を探している。私はもう必死で手を伸ばして叩いて名前を呼んだ。すると、ニコがこっちをはっきり見た。私に気づいた。

途端、飛んできた。


私はそれをガッチリと受け止めた。

ものすごい奇跡の瞬間だった。

だって、家の中だって毎日捕まえるのに苦心してるのに・・・


私の声に気づいて出てきてくれたママ友と母と3人で歓声を上げる。
私は泣いた。

ニコはあんな大冒険をした後なのに、ケロリとしている。

母と私はそれから2時間くらい、ずっと「良かったね」を馬鹿みたいに繰り返した。

学校から帰ってきた子供達にこの話をしたところで、冗談だと言って信じないだろう。

正直戻ってくる確率なんて1%もないと絶望したけど、奇跡は起きた。

それからしばらくは、「ニコが戻ってきてくれたんだから、」が口癖になった。
それだけでしばらくは何事にも耐えられた。

ただ残念なことに人間は忘れるものだ。

今日もニコはいるだけで、極上の喜びを私にもたらしてくれる。
変なことをして私をいっぱい笑わせる。

小鳥のいる暮らしがこんなに彩り豊かなものになるとは正直思ってもいなかった。

万が一将来一人になっても、小鳥がいてくれれば私はなんとか生きていける。









チョ ナムジュさんの「彼女の名前は」 2021年一番感動した本

2022-01-07 23:28:20 | 私の読書日記
ここ最近どハマりしているのが、韓国フェミニズム文学。

「82年生まれ、キム・ジヨン」がとても面白かったのと、VOGUEで紹介されていたのが始まりだ。

「彼女の名前は」は、「82年生まれ・・」の作者チョ ナムジュさんの作品。
彼女の元に届いた実際の韓国女性たちの声を元に作られた本だ。
そこには、若い女性から壮年女性まで、様々な声が寄せられている。

去年1年間で読んだ本の中で、どれが一番と聞かれたら、迷いなくこの本の名前をあげる。

仕事に行く行き帰りに楽しみに読むんだけど、どの話もウルウルきてしまう。
泣かせようとして書かれたわけではもちろんない。
全編、女たちの哀しみがどうしようもなくそこに横たわっているのに、でも力強い希望もそこには確かにあって。
どの話も胸に染み入る。
それと、外国文学に欠かせないのが翻訳者の仕事ぶり。この本にしてこの訳者あり。素晴らしい。

そこから今度は「ヒョンナムオッパへ 韓国フェミニズム小説集」を読み始めた。
チョ ナムジュさんの作品が「ヒョンナムオッパへ」で、他の作者の話もどれもずっしり重く、だけど面白くて、これからますます追って読んでいくことになると思う。


お正月には、「小さいおうち」や「夢見る帝国図書館」でどハマりした中島京子さんの「ムーンライトイン」を読んだ。こちらは、軽〜い読み物で、主人公の拓海君の年齢が35歳というのが最初から最後までちょっと引っかかった。キャラ的に、28歳くらいが妥当なのでは??

それと同じく中島京子さんの「妻が椎茸だったころ」を今読み始めて、短編集のようだけど、最初の「リズ・イェセンスカのゆるされざる新鮮な出会い」この話、最高!!!!だった。
うわあ、こう来たか〜って。めっちゃ面白かった。
他の話も楽しみ〜。