点検を兼ねてギブソンレスポールを弾いてみた
休日になると手が伸びる
私にとっては不思議な立ち位置のギターなのだ
何だかんだで5年が経過した
ストラトに傾倒していた時期にはその弾き難さに嫌気がさして手放そうと思った事もあった
周囲の人間の助言もあり手元に残すことにしたギターなのだ
やはりエレキの王道であり頂点に位置するギターだと思う
ネックの太さやボディの重量、音作り(音抜け)など決して甘いギターではない
価格相応に使い倒そうと考えた時に超えなくてはならないハードルも多い
それを超えてきた者だけが味わえる至福の時間がそこにある
少しカッコいい表現をしてしまったが・・
私にはそう感じられるギターなのだ
ストラトも鳴らす事(性能を引き出す)が難しいギターだが・・
誰にでも弾き易いギターなのだ
コンター加工やボディの形状などもプレイヤーに優しい設計になっている
そもそもの生い立ちを考えれば当然なのだ
当時、レスポールを買ったユーザー達に不満をすべて解消してデビューした経緯がある
それ故に弾き易いギターに仕上がった
あくまでも弾き易さの話であり、音作りや実際の演奏の難しさは別の話なのだ
読者の皆さんはレスポールにどんなイメージをお持ちだろうか?
どんなギタリストを思い浮かべるだろ?
千差万別・・
色々とあると思う
私はブルース的なイメージが浮かぶ
ジミーペイジよりもゲイリームーアやピーターグリーンなどのブルース系がしっくりくる
もちろんペイジ師匠は永遠の憧れであり、レスポールのアイコンであることに間違いはない
しかしながら、レスポール弾きはペイジ師匠とスラッシュ兄貴だけではないという事なのだ
視野が狭い人は損をする
特に音楽やギターの世界において食わず嫌いは損をする
好き嫌いを問わず色々な音楽を聴き吸収すべきだと思う
そこには必ず、自分が求める音がある
演奏のヒントが隠れている
今回の音源はDAWソフトで作ったのだ
生ドラムとレスポールなのだ
バッキングはリア、リードはミックスという構成なのだ
まぁ、オケに混ぜれば、言うほどの差は感じられない
音抜けを作る最大のポイントは低音域の処理なのだ
野太い音が魅力のレスポールの低音をカットするのは勿体ないが・・
私は大胆に低音域をカットする
ギターが一本ならば、また違ったミックスになる
まぁ、どんなミックスをしても『レスポールらしさ』は残っている
ストラトにもいえる
良いギターの個性はそう簡単には消えないものなのだ
歪みでもクリーンにもいえる
真剣にギターの音作りを考えると抜け出せなくなる
終わりが見えない探求の旅が始まってしまう
”たかが趣味・・”
という言葉は好きではない
”されど趣味・・”
趣味の世界とは言いつつも思いっきり傾倒してみるのも楽しい
私の知り合いに中途半端なおじさんがいるのだ
ギターが好きだと豪語する割りにはまったくギターに触れない
有言不実行なのだ
人間もギターも使わなければ錆び付く
一度錆びた機械は元に戻らない
錆び落としをしてもダメなのだ
根っこが錆びてしまったのだ
抽象的で分かり難いだろうか?
人間の場合、一度情熱を失った人は元には戻れないという意味なのだ
ギターもブログも趣味と侮るなかれ・・
中途半端な気持ちならば続ける意味はない
私はギターに関しては熱いオヤジなのだ