zoom R-8は本当に楽しいマシンだと思う
使い方が難しいという声を耳にするが真面目に取り組めば誰にでも扱える
家電でも初見で使いこなせる人などいないのだ
それと一緒なのだ
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多機能なマシンだけに色々と欲張ってしまう気持ちも理解できる
とりあえず、自分のギターを録音から始めれば良いと思う
ギリギリでギグバッグのポケットにも入ってしまう
ヘッドフォンを工夫すれば、ギグバッグと一緒に録音環境を移動できる
録音できる環境があれば、手持ちのアンプも活きてくる
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本機にシールドを接続する使い方がデフォルトだが内蔵のマイクで外部の音を録るのも楽しい
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電池の消耗が早いのはたまにキズだが・・
総じてこの手の機器は大飯食らいなのだ
電源が確保できる場所ならば、外出先でも落ち着いて作業に没頭できる
MTRというと作曲や宅録と関連付ける人も多いが使い方に制約はない
スタジオなどに持ち込んでバンド練習などの音スケッチにも良いと思う
上手いバンドと下手なバンドの違いは何か?
上手いバンドには自己反省があるのだ
自分達の音を客観的に聴いているのだ
「なんかリズムがモタってるんじゃね?」
改善点に向かって練習の駒を進めることができる
これは個人練習にもいえると思う
楽器は弾いている時には周囲が見えない
脳が興奮しているのだ
録音した音を聴いてみると恥ずかしくなることがある
私はここ最近になって少しだけ自分の音が聴けるようになった
決して上手いというレベルではないが赤面するほど恥ずかしいという事もない
上手く表現できないが・・
まぁ、中レベルという感じだろうか?
自分の音を良く聴くことで直すべき部分が見えてくるのだ
音楽好きな人の多くは総じて聴く力に長けている
ギターを弾くのが苦手な人も聴き分ける力はあるようだ
「こいつ偉そうだけど、大して上手くなくねぇ?」
という感じだろうか?
他人には厳しく、自分に甘いのも世の常なのだ
MTRの導入は自分に厳しくできるきっかけになる
繰り返しになるが・・
客観的に自分を見つめることが大事なのだ
自分のレベルが分かれば、どんなギターや機材を揃えれば良いかも見えてくる
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テクニックがない人に限って高額なギターを欲しがるもの
これはギター世界の謎なのだ
私の周囲にもそんな人が多い
キャリアとギターの値段が比例するいう勘違いなのだ
これは車にもいえる、運転が上手くない(乱暴?)な人に限って大きな高級車に乗りたがる
何故だろうか?
センターラインを堂々を踏み越えてこちらに突進してくるのだ
昨今、そんな事故も増えているという
車の購入もライセンス方式を導入すべきだと思う
私が若い頃にはお金を積んでも買えない車という物が実在したのだ
ライセンスの取得が購入の条件になっているスポーツカーがあった
まぁ、ギターの場合には身の丈を超えたギターを買ったところで誰にも迷惑をかけていないが・・
しかしながら、発信媒体としてはあまり歓迎できない
「安いギターってダメじゃね?」
「ってかギターじゃね~しな」
という偏見臭がプンプンなのだ
そんな流れに脱初心者辺りの層が惑わされることが多い
「安いギターじゃ音が悪いんだなぁ」
「お金貯めて高いギターを買いたいな」
ギターの音と購入金額が比例しているという錯覚を生み出す
まぁ、読者の皆さんが何を信じるか?は皆さん次第だと思う
ギターを続ける上で必要なものは自我なのだ
確固たる信念のようなものが欲しい
ネットの声に振り回されてはダメだと思う
自分と同じギターの評判が良ければ喜び、酷評を見かければ落ち込む
発信元が不明な声に一喜一憂しているようではギター弾きとして半人前なのだ
ギター的なメンタルは年齢やキャリアと比例しない
若くして成熟しているギター弾きも多い
YouTubeなどでバリバリと弾いている若い世代がまさにそんな感じだと思う
私よりも遙かに若いのに相当に上手いのだ
まさにそのセンスと技術に脱帽なのだ
私も良い意味で刺激を受けることが多い
先日のジョンメイヤーの看板曲のコピーもそんな流れで取り組んだのだ
目指すべきは遠い存在である一流ギタリストではない
身の丈を知れば、目指すべきレベルや目標が明確になってくる
ネットなどでどこかの誰かに一流ギタリストの使用機材を質問している人がいる
非常に微妙なやりとりに苦笑してしまうことがある
ある意味でギター業界も難しいと思う
色々なタイプのギター弾きの購買意欲を適度に刺激し続ける必要があるのだ
昨日ギターを始めたような初心者から自称ベテランまでを納得させるラインナップが必要なのだ
メーカーによっては購入のターゲットをかなり絞り込んでいるところもある
所謂、ハイエンドはクラスを製造しているメーカーは初心者など相手にしていない
頑張れば何とかお金が工面できる大人相手なのだ
「うちのギターは上手い人に弾いて欲しいなぁ・・」
そんな野心や願いは遠くに置いてきてしまったように思える
「買ってくれれば、何でもいいや」
「とにかく単価アップで頑張れよ!」
メーカー開発者の冷めた顔が目に浮かぶ
脱線してしまった・・・
録音環境がない方には是非ともMTRの導入を強くお勧めしたい
今の自分を知ることが適正な買い物にもつながってくるのだ
今買うべき物、買うタイミングが見えてくる
自分を知れば、間違った買い物が回避できる